くら寿司『ジョブチューン』史上初のパーフェクト達成も…視聴者から疑問の声

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11月12日に放送された『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)の採点企画に、回転寿司チェーン『無添くら寿司』が登場。史上初となるパーフェクトを達成したのだが、視聴者からは疑問の声が寄せられている。

一流の寿司職人が「くら寿司」の人気メニューをジャッジ。「くら寿司」は2019年に初参戦して以降、8品以上の合格を出しておらず、今回が4度目の挑戦となる。

7人の職人が1商品ずつジャッジし、合格判定が過半数を超えたら総合評価が合格に。結果として「くら寿司」は4度目の挑戦にて、10商品パーフェクト合格という偉業を成し遂げた。

「くら寿司」によるイメージ戦略…?

「審査員の寿司職人たちは『くら寿司』をベタ褒め。『さすがだよね。企業としてちゃんとしてる』『まぐろを美味しいとする条件が全て揃っていた』などと称賛するコメントが続出していました。『くら寿司』の常務取締役は『我々、出させていただいている裏で、本当にたくさんのスタッフが動いてくれてるんですよ。全員が〝今度は全品合格ですよね〟と言ってくれている。その気持ちは絶対に伝えたい、伝えないといけない』と力説。そのアツい思いが史上初のパーフェクトに繋がったのかもしれません」(テレビ誌ライター)

また、ジャッジに参加した「くら寿司」スタッフからは、「信じて美味しいものをちゃんと集めて、ちゃんとした形で提供すれば美味しさは伝わると、心にやってきた」などと涙を誘うコメントも。

しかし視聴者の中には、今回の審査に懐疑的な声も上がっており、

《全品合格でもブラックなイメージは払拭できないよ》
《労働環境は依然としてブラックなままなんだろ?》
《ジョブチューンで企業イメージを上げようとしてるけど、今年4月の事件を世間は忘れてないよ?》
《くら寿司がどんなに美味しくても、ブラック企業イメージのせいで行きたいとは微塵も思わない》
《ブラック企業なんだから、イメージアップは必須だろうけど、出来レースすぎて感動しない》

といった意見が上がっていた。

「今年4月に山梨県甲府市にある『くら寿司』の30代男性店長が、パワハラを苦に店の駐車場で焼身自殺した事件が『文春オンライン』の取材で発覚しました。また5月には複数の店舗において、店長が自腹を切ってアルバイトに給与を支払っていたことが発覚し、炎上しています。しかしテレビでは一切この騒動は取り上げられず、番組スポンサーのため報道が見送られたなど、さまざまな憶測を呼びました」(ネットニュース編集者)

寿司の品質を上げるよりも、まず従業員の労働環境の見直しを徹底した方が、企業イメージはアップしそうなものだが…。美味しさと安さを求める消費者も、劣悪な労働環境の蔓延に加担していることに気がついてほしいものだ。

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