元祖ゲーム実況番組『ゲームセンターCX』YouTube進出大失敗…

有野晋哉 

有野晋哉 (C)まいじつ 

CSで20年続く人気コンテンツ『ゲームセンターCX』(フジテレビONE・TWO・NEXT)が、11月からついにYouTubeへ進出した。

しかし、テレビとネットでは視聴者層が違うのか、再生回数が思うより伸びていないと話題になっている。

「同チャンネルは11月4日、放送20周年突入を記念し、期間限定で開設されたもの。毎週火・金の20時20分に更新され、初回は2005年に放送された『スーパーファミコン』ソフト『スーパーマリオワールド』の挑戦回が配信されました。同動画とチャンネル開設告知動画は、配信後1週間で100万再生突破と、好調な出だしでした」(ゲームレビュアー)

しかし、続く動画ではさっそく異変が起きてしまう。初回こそ1週間でミリオンを達成したが、続く動画は6日で60万回ほどと激減。続く動画も2日で46万回ほどと、いきなり勢いを失ってしまったのだ。

一体なぜここまで急に落ち込んだのか? 理由はさまざま考えられるが、そのひとつは過剰な分割だ。

違法視聴にユーザーが流れる本末転倒の事態…

なんとこの動画、1動画に1話ではなく、10分前後の尺で分割したものをアップロード。サーバーの問題で時間に上限が設けられていた時代を彷彿とさせる、15年前の動画サイトのような分割方法が取られていたのだ。

この影響で、動画はパート3でも未だにクリアが遠いという進捗。また、再生前と動画途中に入る広告の設定が多く、10分ほどで長尺の広告動画を視聴しなければならないのだ。

さすがにネット上にも、

《過去放映分ちょくちょくアップするんかなと思ったら1個を分割投稿という無能采配》
《YouTube動画は短くないとみたいな考えもあるんだろうけど、テレビ向けに構成されたものなんだからなるべく切らないで流してほしいわ》
《細切れにすんならせめて毎日配信しろよ》
《ワイが運営なら違法アップロードに対抗して最低10年前までの放送を全編あげるね》
《一本でまとめて出してくれや 小分けだと追うの面倒くさい》
《ようつべの使いにくさ舐めとらんか? 小分けされたのが積み上がってきたら探す気無くなるで》

など苦言の嵐が。ただでさえ再生回数が減少中だが、今後もますます減っていくことが予想される。

「『ポケモンGO』リリースを記念し、『ポケットモンスター』初代をプレイする動画が『任天堂』公式チャンネルにアップされた時も分割でした。しかし、当時は35分ほどだったので、10分前後の今回は、ひときわ短さと見づらさが目立ちます。また、公式配信開始をしたにもかかわらず、細切れのため『イッキ見したい』というニーズが掻き立てられ、違法アップロードの視聴に流れるという本末転倒の流れも見られていますね」(ゲームジャーナリスト)

12月24日には、生配信でゲームにチャレンジするとのこと。ちょうど15年前、2007年のクリスマスイブは『カイの冒険』に生放送で挑み、後続番組を潰していたが今回はいかに。

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