伝説のブランドRAF SIMONS終了に激震…ユニクロコラボの可能性は?

ラフ・シモンズ 

ラフ・シモンズ (C)FashionStock.com / Shutterstock 

1995年の設立以降、常にファッション業界の最先端を牽引してきたブランド『RAF SIMONS(ラフ シモンズ)』。今日に至るまでカルト的な人気を博してきた同ブランドが終了すると突然発表され、ファッション業界に激震が走っている。

終了が告げられたのは、ブランドの公式インスタグラムにて。現地時間11月21日の投稿で、今年10月に発表された2023年春夏コレクションがラストになると告げられた。

同時にブランドの発起人でデザイナーのラフ・シモンズからのメッセージも添えられ、これまでブランドを支えたチームやコラボレーター、プレス、バイヤー、ファンなどに感謝の気持ちを述べている。

 

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かつて『DIOR(ディオール)』、『Jil Sander(ジルサンダー)』、『Calvin Klein(カルバン・クライン)』といったブランドでもクリエイションのトップを務めてきたラフ。

彼が手掛ける「RAF SIMONS」の終幕を悲しむ人は多いものの、ネット上には

《名前を残してデザイナー本人は去るブランドがある中、潔く幕を下ろすラフシモンズ。流石です》
《大好きなラフシモンズが無くなってしまうのは非常に寂しいですが、今までありがとうと言いたいです》
《本当に心から感謝します! そして長い間お疲れ様でした》
《社会人になって最初に貰った冬のボーナス。極寒の中、ラフシモンズの福袋目当てに新宿伊勢丹に並んでから10年以上経った。宝箱のようなその福袋から出てきたタートルネックを田舎の母にプレゼントしたところ、都会の服だねって嬉しそうに着ていたことなど、このニュースを見るまですっかり忘れていた。洋服への憧れと、いまは亡き母の昔を思い出させてくれた、ラフシモンズに感謝》

など、労いと感謝の声が続出している。

ファストファッションに移行の可能性は…

「今回のブランド終了ですが、特に明確な理由は明かされていません。ラフは2020 年より『PRADA(プラダ)』の共同クリエイティブ・ディレクターを務めているため、今後はそちらへ力を入れる可能性が高いと囁かれています」(ファッションライター)

なぜ27年も続いていたブランドを突然閉じることになったのだろうか。

「ラフは生粋のロック好きとしても有名で、これまでも音楽やバンドから着想を得たデザインを数多く発表してきました。そのため、27年目でのブランド終了は、27歳でこの世を去ったミュージシャンたちの総称『27クラブ』が関係しているのではないか、と推測するファンもいるようですね」(同・ライター)

しかし、これまで終わりを告げた伝説的なブランドの傾向から鑑みるに、今後「RAF SIMONS」が復活する可能性もゼロではないようだ。

「90年代モード界を席巻し、『RAF SIMONS』にも影響を与えた、オーストリア発のブランド『HELMUT LANG(ヘルムート ラング)』は、2009年より『ユニクロ』を運営する『ファーストリテイリング』の傘下に入りました。今年9月には『ユニクロ』とのコラボが発表され、あまりにも〝ユニクロナイズド〟されていたせいか、往年のファンが失望。『RAF SIMONS』も、大手企業に名前を買い取られ、企業ブランドとして生まれ変わる可能性もゼロではありません。ただ、今までハイブランドと『ユニクロ』のコラボは炎上続きだっただけに、同じ道を辿ることだけは避けてほしいところです」(同)

企業のマネーゲームに参加して復活を遂げるよりも、今回の終了で〝伝説〟として語り継がれるべきだろう。

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