『ドクターX』続編に暗雲…米倉涼子“ヤル気なし”で事実上の打ち切りか

米倉涼子 

米倉涼子 (C)Featureflash Photo Agency / Shutterstock

俳優・米倉涼子が出演を務める、テレビ朝日系の国民的人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』に、残念な情報が持ち上がっている。

続編が期待される中、業界で「事実上の打ち切り」が囁かれているというのだ。

「今、テレ朝はもう1本の看板ドラマ『相棒21』が〝新相棒〟となり、人気復活。目下、平均視聴率14%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を維持。同ドラマは後半に数字が上がるので、平均15%以上も望めるとスタッフの鼻息も荒い。一方、『ドクターX』は完全にタブー視され、局内で話が出ない。気になるところです」(テレビ雑誌編集者)

昨年放送された『ドクターX』の第7期は、内容が脱線気味でやや視聴率下落。それでも平均16.5%。昨年の民放ドラマでは独走の1位だった。

「昨今、テレビ離れがますます進み、10話も放送して視聴率16%以上なんて夢の数字です。例えば、かつて『HERO』(フジテレビ系)、『GOOD LUCK!!』(TBS系)などで30%オーバーを連発した木村拓哉が一昨年、昨年の正月特番ドラマで主演した『教場』『教場II』(フジ系)は、大宣伝をかけて放送されたものの、結果は15%から13%に終わりました。それでも大成功と評価されたのですから、いかに『ドクターX』がすごいかが分かります」(同・編集者)

しかし、それほど視聴率が取れる『ドクターX』が、何と打ち切り濃厚だというから驚きだ。

「主演の米倉のヤル気がないのが最大の原因だともっぱらです。今、米倉は腰痛で療養中ですが、彼女はどうしてもミュージカルで復活を遂げたいらしいのです。腰痛さえなければ、今月から米国のブロードウェイでミュージカル『シカゴ』に主演する予定でした。ですから、もともと今年は『ドクターX』を作るつもりはなかったのです」(芸能ライター)

ナース版『ドクターX』が絶好調!

さらに、続編が期待できない新たな理由も浮上。現在、テレ朝はドラマ『ザ・トラベルナース』を放映中。フリーランスのナース(男性看護師)にスポットを当て、ナースを見下す医師以上に活躍する内容だ。

「『ドクターX』は三流医学部出身のフリー外科医・大門未知子(米倉)が次々と難手術に成功。カネ儲けと出世のことしか考えない医師たちに改心を促す内容です。一方『――ナース』はフリーの看護師(岡田将生、中井貴一)が、ナースを使い捨てに考えている医師に立ち向かうという、『ドクターX』のナース版。脚本家が同じ中園ミホ氏であるためか、内容も似ています」(前出のテレビ雑誌編集者)

『――ナース』は視聴率も絶好調。初回からすべて11%以上をマークし、11月24日放送の第6話までの平均視聴率は11.9%という高さだ。

「テレ朝はヒットメーカーの中園氏を起用し、順調に数字も出している。そのため来年は続編『――ナース2』を制作する方針のようです。『ドクターX』は、このまま〝自然消滅〟にして、米倉の気が向いたときだけ特番ドラマで放送。続編の連ドラとしては、ほぼ諦めたみたいです」(同・編集者)

栄枯盛衰のドラマ界――。「ドクターX」が「トラベルナース」の力を借りるときが、いつか来るかもしれない。

【あわせて読みたい】