金ロー『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』“本当のラスト”をカット…

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11月25日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、京都アニメーションが制作したアニメ映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が地上波初放送された。

しかし、エンディングがカットされており、作品のファンから怒りの声が続出している。

感動的なストーリーと映像美で人気を博したアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。

劇場版では、手紙の代筆を行う自動手記人形(ドール)の仕事を通じて「愛してる」の意味を探す元少女兵のヴァイオレット・エヴァーガーデンが、ある一通の手紙から上官のギルベルト・ブーゲンビリアの痕跡を辿っていく物語が描かれる。

「興行収入21.3億円のヒットを記録した同作は〝開始10分〟で泣けると評判で、ツイッターは『#ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がトレンド1位を獲得しました。注目度が非常に高かった同作は、昨今の映画にありがちな、エンドロールの後に感動的なワンシーンがあります。しかし、放送枠を40分拡大して放映されたのですが、『金曜ロードショー』版では、それがカットされていたのです」(アニメライター)

金ローに怒り切れないファンも?

エンディングのカットは、「金曜ロードショー」ではお馴染み。とはいえ、象徴的なシーンをカットしてしまうことに納得できないファンも多く、

《あのラストシーンでやっと完結なのに。マジでなにやってんのよ…》
《そこカットしちゃいかんでしょ! アホなの?》
《案の定、エンディングカットしてきたな。金ローのスタッフに映画好きはいないと思ってる。そもそも金ローのことは信用してない》
《いやいや、あそこが一番大事なシーン。あれがあってこそのエンディングなのに。日テレのバカ野郎…》

などと批判する声が続出していた。

「確かにエンドロールはカットされていたものの、今回は作中ラストのシーンにスタッフクレジットを挿入する特別な編集が加えられていました。『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』といえば、2019年に起こった京都アニメーション放火事件後に初めて公開された作品。そのため『金曜ロードショー』も、限られた時間の中で、何とかスタッフクレジットを入れようと工夫を凝らしたのかもしれません。ネット上でも、《スタッフロールだけは流してくれた事にマジで感謝》《スタッフロールを流す、これには重い意味があるから、エンディングカットでもせめられない》などと称賛する声が寄せられていました」(同・ライター)

今回の編集に関しては、スタッフも相当悩んだのではないだろうか。真のエンディングはストリーミングサービスか、DVD等で確認したほうがいいだろう。

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