『名探偵コナン』の推理シーンといえば、眠らせた毛利小五郎をコナンが巧みに操り、事件解決へと導くことでお馴染み。しかし11月26日放送のアニメ第1065話『探偵は眠らない』では、珍しく“眠らない小五郎”が登場して話題を呼んでいる。
※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています
ある日の毛利探偵事務所に、西脇香恵という女性が訪問。1カ月ほど前から、不審者が部屋に侵入し、プレゼントを置いていくのだと相談を行う。
話を聞いたコナンと小五郎は、謎を解き明かすため、彼女のマンションへと足を運ぶことに。すると玄関先に見知らぬトランクがあり、中から彼女の上司である日下部竜子の遺体が出てくるのだった──。
女性のマンションに、ひと月前から侵入者が贈り物を残していくっていう依頼が来たんだ。
ボクと小五郎のおじさんと依頼人の3人でマンションへ行くと、玄関にリボンのついたトランクが!
しかも小五郎のおじさんが眠らずに推理…大丈夫かな?TVオリジナルミステリー
「探偵は眠らない」
このあとすぐ! pic.twitter.com/oZN6cMTqyh— 江戸川コナン (@conan_file) November 26, 2022
波乱が生じたのは、後半で描かれた推理パートの展開。コナンは不審者の正体に気が付き、小五郎を「腕時計型麻酔銃」で眠らせようとするのだが、どこからともなく飛んできた野球ボールに阻まれてしまう。
そして、眠らないままの小五郎が推理を行うレアな展開へ。小五郎が当てずっぽうの推理を披露する一方、コナンはどうにか眠らせようと小五郎の頭を叩くという暴挙に出る。しかし非力な子どもの力では気絶するはずもなく、コナンは言葉巧みに小五郎を誘導して事件解決に導いていく。
“眠らない小五郎”に爆笑の声
とはいえ、いくらコナンといえど小五郎を誘導することは難しかったようで、「もどかしいし、手間がかかるぜ…」などとイライラを見せるシーンも。また現場に居合わせた高木刑事も、いつもとは打って変わってグダグダな推理ショーに、「やっぱ眠らないとダメなんじゃ…」と辛辣な感想を漏らしている。
とはいえ、世にも珍しい“眠らない小五郎”を視聴者は温かく見守った模様。ネット上では、《眠りの小五郎じゃない…だと!?》《眠らない毛利小五郎とか珍しいな》《いつもよりハラハラして面白かった》《高木刑事が地味に酷いこと言ってて草》と大反響を呼んでいた。
ちなみにコナンは最初から麻酔銃を持っていたわけではなく、初期には若干強引な方法で小五郎を眠りにつかせた。コミックス第1巻では、灰皿で頭を殴り、気絶させていたのだ。もはや殺人に近い方法での眠らせ方だったため、いろいろと問題だったのか、以降採用されなくなっている。
暴力は避けるとしても、コナンは麻酔銃が使えない時のために何らかの代案を用意しておくべきだろう。米花町ではいつどこで事件が起きるか分からないのだから…。
文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ