『少年ジャンプ+』で連載中の平方昌宏によるギャグ漫画『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』に、知る人ぞ知る伝説的なヒロイン“キルコさん”がゲスト出演。ある世代の『週刊少年ジャンプ』ファンにとって、うれしいサプライズだったようで、感動の声が巻き起こっている。
※『デビザコ』最新話の内容に触れています
同作は2020年から「ジャンプ+」で連載されているギャグ漫画。地獄最強の異名を持つも、知力はからっきしの悪魔・デビィが、ゲーム大好き人間の凄六郎(すご・ろくろう)と出会い、人間界で大暴れするストーリーだ。
12月5日に配信された第56話『邂逅』では、そんなデビィがとあるキャラクターと邂逅。「トンファブレイド」という物騒な武器を構え、「新米の警察官」と自己紹介するその女性は、音無キルコという名前だという…。
音無キルコは、作者の平方が「ジャンプ」本誌で2012年から連載していた『新米婦警キルコさん』の主人公。初連載から10周年ということで、特別ゲストとして登場させることにしたようだ。
そんなわけで、デビィ2周年と同時にキルコ10周年なので出しちゃいました☺
今ジャンプラでキルコが10話無料ですので、ついでに読んでみてね‼https://t.co/CDHtB6rnoe
ちなみにこのイラストは一巻のカバーを今の絵柄で描きなおしたものです、比べてみてね pic.twitter.com/UmgFOOVyNU— 平方昌宏@デビザコ連載中 (@magoroku2) December 5, 2022
突然のサプライズに、キルコファンは驚きを隠せなかった様子。《デビザコにキルコさん出てて涙出た》《キルコさん出てきてめちゃくちゃびっくりした 懐かしくてちょっと泣いた》《キルコさん出てきたのホンマ嬉し過ぎた》《キルコさんとか懐かしすぎる…》と感激の声が広がっている。
ヒット作に押し負けた過去
「新米婦警キルコさん」は、ゴーストタウンと化した無法地帯で、元傭兵の新米警官キルコがやりすぎなほどの重火器を振り回して奮闘するギャグ漫画。勢いのあるギャグ…はさておき、何よりもキルコの魅力によって人気を博した。
表情豊かでポンコツ、先輩へのなつき方、犯罪級にキュートなビジュアル…どれをとっても隙がなく、二次創作などが大量発生。
それから月日が流れた今でも、当時の読者たちの心をつかんだままだ。
しかし同作は連載時期に恵まれず、同じタイミングで『食戟のソーマ』『ワールドトリガー』といった、後に看板クラスとなる作品の連載が続々と始まっていた。
その影に隠れてしまい、全24話で打ち切りになっている。打ち切りを悔やむファンが多かった分、10年越しの復活で盛り上がっているのだろう。
作者の画力は当時と比べると飛躍的に上昇しており、新ヒロインのデビィも人気爆発中。また令和版のキルコさんを描いてくれることを期待しよう。
文=野木
【画像】
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