正月特番にまで成長した「池の水ぜんぶ抜く」今後の課題とは

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1月2日にテレビ東京系列で『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦6~今年も出た出た!正月3時間スペシャル~』が放送される。今回は番組初となる3時間バージョンで、神奈川県横浜市の徳生公園で番組史上最多となる117匹のアカミミガメを捕獲する様子や、過去に番組で水を抜いた17カ所の池のその後をリポートする。

「『池の水ぜんぶ抜く』は、2017年1月15日に第1回目が放送されるや大反響を呼び、その後、1年で計6回放送されるという人気番組となりました。普段から目にしている近所の池の底に何が眠っているのか、興味を持つ人がそれだけ多かったということでしょう。この何気ないちょっとした好奇心を“池の水を抜く”という方法で映像化したことがヒットの要因となりました」(テレビ雑誌編集者)

最近では地方自治体から池の水を抜いて調査して欲しいという依頼もテレビ東京に寄せられているという。

「最近ではペットとして飼っていた外来種を池に勝手に逃してしまう人が増え、固有種の生態系が破壊されていることが問題となっていました。番組が放映されてからは、スタッフのもとに『うちの自治体の池もぜひ、お願いします』という依頼がひっきりなしに来るそうです。しばらくはブームが続くでしょうね」(同・編集者)

 

人気番組になったが故の「課題」も

今回の正月3時間スペシャルでは、「卑弥呼が眠る」といわれる箸墓古墳に隣接する池でロケを行うことが予定されていたが、番組の告知をしたところ、あまりの反響の多さから地域に迷惑が掛かるという理由でロケが中止になってしまった。箸墓古墳は昔から卑弥呼の墓だという説があり、隣接する池に何か歴史的な遺産が眠っているのではないかと期待されていたが、残念ながら今回の取材は見送られた。

「番組に全国の自治体から依頼があるのは“かいぼり”に多額の費用がかかるため、それを番組に協力することで安価に済ませたいからです。自治体としては池をきれいにして水質改善を図り、外来種駆除をメインの目的としたいわけですが、番組側は池の中からサプライズ的なお宝が発見された方が盛り上がります。この双方の意識のズレが今回のような直前でのロケ中止となって表れたのでしょう。今後も番組を続けていく中で、同じような問題にぶつかる可能性は高いですね」(番組制作関係者)

視聴者もただ、池の底にゴミが堆積しているだけでは見ていて面白くないだろう。しかしながら、開けてみなければ何が入っているか分からないビックリ箱のような状態だけに、制作側もロケ地選びに慎重にならざるを得ない。

今後、高視聴率を維持するためには、何より場所選びが重要になることだろう。

 

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