広瀬すずが主演を務めるドラマ『anone』が、1月からの日本テレビ系列の水曜ドラマ枠で放送される。
同作は、『カルテット』(TBS系)の脚本家を務めた坂元裕二と『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)の演出を担当した水田伸生が作り上げるヒューマンドラマだ。『Mother』(2010年)、『Woman』(2013年)に続く、日本テレビ制作で坂元裕二オリジナル脚本の3作目として、両ドラマのスタッフが再集結したことでも話題になった。
家族を失い、社会からもはぐれてしまい、生きる方法さえ見失ってしまった少女が、ひとりの老女と出会い、人が生きる上で本当に大切なものを見つけていく模様が描かれる。主人公の少女を広瀬が、少女が出会う女性をMotherとWomanにも出演した田中裕子が演じる。
広瀬は久しぶりの連続ドラマで主演に抜擢され、「坂元裕二さん脚本のMotherやWomanが、もともと大好きだったので、今回このドラマのお話を聞いた瞬間に、すごくうれしくて、いま楽しみで仕方がないです! 何かぞくぞくするというか、どんな作品になるのか楽しみです」と心境を明かした。
また、10代最後の連続ドラマ主演の抱負として、「10代は少女といわれる時期でもあると思います。いまの自分だからこそ見える世界、感じられる感覚を大切にしたいな、と思います。初めて連ドラの主演をやらせていただいたのが16歳で、日本テレビ(『学校のカイダン』)だったので、そのご縁がすごくうれしくて、今回も大切に演じられたらいいな、と思います」とコメントしていた。
広瀬の渾身の演技が期待できるドラマ
広瀬にとっては田中裕子から一流の演技を見習うチャンスでもある。田中は「MotherとWomanに続く坂元さんの脚本、水田さんの演出。おふたりのエネルギーに“めまい”するような作品になると思います。ついていきたいです」と殊勝なコメントを残している。
「映画は動員数を多少は水増しできますが、テレビの視聴率は極めてシビアです。映画に多く出演してきた広瀬ですが、視聴率が悪いと主演がたたかれるというドラマ業界では、図太い神経を持たないとやっていけないでしょう」(芸能記者)
このドラマが成功すれば、広瀬にはドラマのオファーが殺到するかもしれない。それだけに、入魂の演技を見せると予測できる。
ある演出家によると「才気あふれる広瀬なら、無難にこなすんじゃないかな」という意見もある。はたしてこのドラマで“広瀬の価値”がテレビ業界でも認められるだろうか。
初回は1月10日放送予定だ。
【あわせて読みたい】