『M-1』立川志らく“女性コンビ”への講評が波紋…「時代遅れ」

立川志らく 

立川志らく (C)まいじつ 

12月18日放送の『M-1グランプリ 2022』(テレビ朝日系)で、審査員を務めた立川志らくが『ヨネダ2000』を絶賛した。

同調する視聴者も多かったものの、講評で褒め言葉として用いたワードが物議を醸してしまった。

ヨネダ2000は女性コンビとしては『ハリセンボン』以来、13年ぶりとなる決勝進出を果たした。

誠が「イギリスで餅、つこうぜ!」と切り出してネタがスタート。イギリスで餅をつくとお金が儲かるという算段がついたと明かし、英語を駆使しながら現地人の様子を再現。

そのまま相方・愛とともに「ぺったんこ!」「あーい!」と餅つきを繰り返した。

誠は『DA PUMP』の替え歌を用いながら、有名曲『U.S.A.』のダンスも披露。「センキュー」とネタを締めた。

リズムネタを交えた奇妙なネタに、今田耕司は「不思議な世界が…」と混乱した様子。審査員たちも同様に審査に困ったような表情を見せた。

志らく「女の武器を使ってないのがいい」

結局、採点は審査員7人が全て90点以上で、『ナイツ』塙宣之が96点、志らくが97点をつけるなど高評価を受けた。

しかし総得点は647点。8組目終了時点で4位タイにとどまり、決勝進出を逃した(最終結果は5位タイ)。

コメントを求められた志らくは「異常な高得点なんですが、『さや香』(志らくの採点は95点)よりかは私が、こっちが高い意味が分かんなくなっちゃって…」と採点に迷ったと示唆。

「女版『ランジャタイ』を見ているような…」とお気に入りの芸人の名を挙げつつ、「大好きですね。女の武器を使ってないのがいい」と高く評価した。

褒め言葉を連発したにもかかわらず、視聴者は志らくのコメントに違和感を覚えたようだ。

ネタにおけるセクシャリティの有無を審査内容に反映させるのはもってのほかだと視聴者は指摘。

審査員に性別関係なく、中立的にジャッジをしてほしいと訴えている。

《女の武器って何? ジェンダーレスが叫ばれてる時代、志らくは時代遅れ。つまらない》
《あんな性差別発言が審査員評で出てくる大会の価値、たかが知れてるよ》
《そんなもんネタに関係ないし審査員が言うことじゃないやろ》
《その懸念をするなら審査員を男女同数にすればいい》
《あと志らくが言ってた「女の武器を使ってないのがいい」ってやつ、あれなに?ずっとひっかかってる》
《漫才における女の武器とは?》
《女芸人で女の武器なんて使ってM-1出てきた人なんかおらん。お笑いで女の武器ってなんやなん》
《逆に使ってる女芸人とかそんなんいるか?って感じ》

なお同じく審査員を務めた山田邦子は、「記念すべきっていうか女の子ですから。大きく期待していたんです」とヨネダ2000にコメントし、ツイッターユーザーのリプライに《女の武器??? 出して面白いものは出して良いのでは??》と返信している。

漫才の「性」に対する見解は、審査員の間でも少しずつ異なるようだ。

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