『M-1』もはや威厳なし? バラエティー化に拍車「場が締まらない」

松本人志 

松本人志 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

漫才師の日本一を決める『M-1グランプリ2022』の決勝戦が、12月18日に開催され、テレビ朝日系で生放送された。

かつて島田紳助氏が座っていた場所に『ダウンタウン』松本人志が座り、視聴者から賛否の声が上がっている。

2001年に始まったM-1といえば、島田氏の「漫才に恩返しをしたい」という思いから創設されたお笑いの祭典。

島田氏が芸能界を引退して以降、彼の席には〝関西の女帝〟こと上沼恵美子が座っていたのだが、勇退した彼女に代わり、今年で16回目の審査員を務める松本が一番右側の席に座った。

ただ、さすがの松本も緊張したのだろう。番組に登場した直後には「今回ちょっと俺もドキドキしてて」「いつもとちょっと違ってて…」と緊張感をあらわに。

さらに番組の途中では「紳助さんがずっと座っておられたとこなので」「いろいろ考えるとこがあってちょっとジーンときたり」と言及していた。

いつの間にか『M-1』は松本人志の大会に…

しかし、松本がトップにいることで〝バラエティー色〟が強くなったと感じる人も多く、

 《オール巨人師匠と立川談志師匠もいなくなり、M-1が松本人志のモノになってるよなあ》
《やっぱり紳助さんとかオール巨人さんがいないと場が締まらない、松本さんだけではちょっと賞レースの雰囲気としては緩いねんなあ》
《島田紳助さんとオール巨人師匠と立川談志師匠がいなくなったからM-1もバラエティーに成り下がりましたよーって事か》
《松ちゃんがトップになり、これまでのヒリついた空気がなくなってしまった。賞レースとしてこれはどうなん?》

などの意見が寄せられている。

「以前のM-1は、賞レースらしい空気を審査員から感じることができた。上沼が出場者に怒鳴り散らしたり、立川談志さんが辛辣なコメントで会場を凍りつかせたりなど、見ていてヒヤヒヤするシーンがウリでもあった。

しかし今大会は、番組全体が緩い雰囲気に。松本よりも年上の審査員として山田邦子が起用されましたが、彼女が座ったのは一番左の席。

『ダイヤモンド』と『キュウ』がスベったにもかかわらず、審査員は全員無難なコメントしか出していません。だからこそ、松本の審査やコメントに大きな注目が集まってしまったという側面もあったのではないでしょうか」(お笑いライター)

とはいえ、決して松本の降板を望む声が多いわけではない。次回は、また違ったM-1を見せてくれると良いのだが…。

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