ストーリーが悲惨!ワースト視聴率の問題作…2022年のクソドラマ3選!

阿部寛 

阿部寛 画/彩賀ゆう 

地上波・プライム帯の連続ドラマは、多くの人間が関わるビッグプロジェクトであるからこそ、企画の段階から十分に検討を重ね、万全の態勢で挑むべきであろう。

しかしなぜか、世の中から〝クソドラマ〟は決してなくならない。2022年に世間を震撼させたクソドラマを紹介しよう。

まずは、TBS日曜劇場で冬に放送された阿部寛主演の『DCU』だ。

同作の舞台である「DCU」は、海上保安庁に新設された水中事件・事故を捜査するスペシャリスト集団。

海上水域だけでなく、警察では捜査困難な河川や湖など、あらゆる水中に潜り、隊長の新名正義(阿部)らが、水中未解決事件を解明していく。

「『DCU』は海外の制作会社と協力制作しており、世界に目を向けた作品と宣伝していました。

ところが、ストーリーがとにかく悲惨。ひたすら怒っているだけの若者、無駄に秘密を作ってグループの輪を乱すリーダー。暴走して勝手に死ぬ女性警察官など…。

極めつけは、回を重ねるごとにしょぼくなるスケール。第1話では荒れる海の中に潜っていたDCU一同が、その後はダムの中、水族館の中、しまいにはお風呂場に潜って捜査…という具合に尻すぼみになりました」(芸能記者)

続いては、夏に放送された陸上自衛隊が舞台のドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)。

ケンカっ早い主人公・国生宙(町田啓太)がある日、幹部自衛官・教育隊中隊長の八女純一(北村一輝)に声を掛けられ、自衛隊に入隊するという青春ドラマだ。

「全11話を通して、自衛隊らしき活動をしているのは2回だけ。その他は、男同士でイチャイチャしたり、女性教官と隊員のロマンスが描かれたりとめちゃくちゃでした。

無駄に多い男性キャストのシャワーシーンは、このクソドラマの象徴でもありましたね。しかもなんと同作は、敏腕女性プロデューサーが、20年も温めた企画だというから驚き。

『DCU』同様、自信満々で制作して爆死しているところが、大きなポイントです」(同・記者)

ワースト視聴率記録を7年ぶりに更新

最後は、秋に放送された本田翼主演の『君の花になる』(TBS系)。

7人組ボーイズグループ『8LOOM(ブルーム)』と、住み込み寮母・仲町あす花(本田)の恋愛を描いた物語だ。

「同作は、TBS火曜ドラマのワースト視聴率記録を7年ぶりに更新しました。

アイドルグループに属しながら、自分の恋愛を優先して、バレると『俺は悪いことしてない!』と発狂する男性と、寮母のクセに出しゃばって、グループの未来を潰す女性の話ですから、視聴率が悪いのも当然でしょう。

アイドルファンのことをバカで邪魔者扱いしていたことも、炎上する原因になりましたね。ストーリーの稚拙など、何から何まで評価するポイントがない。

どんな会議の末にこれをやろうと思ったのか、これでイケると思ったのか、ドラマよりそちらに視聴者は興味がありそうです」(同)

2022年は他にも、永野芽郁主演の『ユニコーンに乗って』(TBS系)、広瀬アリス主演の『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)、高畑充希主演の『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)など、数々のクソドラマが生まれた。

2023年はどんな作品が誕生するのだろうか。

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