広瀬すず　（C）Matteo Chinellato / Shutterstock

12月上旬から、三井不動産株式会社のテレビCM『三井のすずちゃん』シリーズ第二弾「MIYASHITA PARK篇」が公開された。

今回も広瀬すずが起用され、可愛らしいビジュアルを存分に発揮しているのだが、ネット民からは不評の嵐だという。

新作では広瀬が友人に、渋谷「MIYASHITA PARK」の魅力を語る姿が映し出されており、コロコロと変わる彼女の豊かな表情が印象的なCMに仕上がっている。

YouTubeにアップされた同CMは、公開からおよそ14日間で330万回再生を記録。早くも浸透しているように見えるが、ネット上では

《企業が女の子を欲しがる古い体質が見え隠れしてる》
《三井のすずちゃんってやつ、どういう風にOKが出たのか知りたいよね。どんな説明が付帯しててもイイネとはならないだろうけど》
《ザ・おじさんの感性で作りましたって感じで、寒すぎてやめてほしい》
《三井不動産のCMがホントに嫌い。演出意図が不愉快だし、広瀬すずという有名芸能人を私物化したような仕立てになっているのが無理》

などの酷評が相次いでいた。

排除のシンボルを宣伝してしまう…

「『三井のすずちゃん』シリーズは、今年7月からスタート。第一弾でも今回と同じように、広瀬が友人に東京ミッドタウンの魅力を紹介していました。

ただ、第一弾の時点でCMの評判は最悪。演出に対する批判や、そもそも〝三井のすずちゃん〟が意味不明といった意見が見受けられました。

第二弾のCMは、これらの批判意見を取り入れずに強行突破したため、更なる酷評を呼んだのだといえるでしょう」（芸能ライター）

CMへのヘイトを加速させているのが、「MIYASHITA PARK」の建設により排除されたホームレスの存在。

かつて宮下公園に居住していたホームレスが「MIYASHITA PARK」の建設によって居場所を失い、今では〝ホームレス排除のシンボル〟とも呼ばれている。

広瀬に罪はないものの、いまだに納得していないユーザーには不快なCMに見えるようで

《何度もテレビから流れてきててうるさい。そこはホームレスを追い出すために作ったパークなんだよって付け加えたい》
《いまTVで宮下パークとやらのCMが流れた。三井不動産が手掛けたホームレス追い出し公園のCMね…》

などと叫ばれている。

「MIYASHITA PARK」に関しては宣伝よりも、放置されている問題を解決する方が先だったのかもしれない。