米津玄師とAdoに負けるな! 2022年の“正統派アニソン”ランキング

米津玄師とAdoに負けるな! 2022年の“正統派アニソン”ランキング

米津玄師とAdoに負けるな! 2022年の“正統派アニソン”ランキング (C)PIXTA

2022年のアニメ界では、AdoやOfficial髭男dism、BUMP OF CHICKEN、米津玄師など、一般アーティストによる活躍が目立っていた。しかしもちろん、出演声優などが主題歌を歌う、いかにも“アニソン”といった楽曲も健在だ。

今回は2022年にアニメファンたちを熱狂させた「正統派アニソン」を、ランキング形式で振り返っていこう。

<3位>メイド大回転(アキバ冥途戦争)

話題作だらけの2022秋アニメでひと際異彩を放っていたのが、『Cygames』と『P.A.WORKS』によるTVアニメ『アキバ冥途戦争』。当初は「P.A.WORKS」が得意とする“お仕事アニメ”のように思われたが、蓋を開ければメイドたちが血で血を洗う抗争を繰り広げる“おシノギアニメ”だった。

そんな「アキバ冥途戦争」のOP楽曲が、『メイド大回転』。歌唱担当が『とんとことんスタッフ一同』と表記されている通り、作中のメインキャラクターたちが歌っているという“設定”の王道アニソンだ。

曲調自体もちょっと殺伐とした雰囲気の電波ソングといった印象。前半はハードなサウンドに“萌え萌えきゅん”なセリフが組み合わさった、掴みどころのない展開だが、サビに入ると一転して正統派なアイドルソングのような曲調に変化する。

ちなみに作詞・作曲・編曲を担当したSHIBU氏は、同じく『Cygames』が関わった異色作『ゾンビランドサガ』シリーズの楽曲も制作していた。

<2位>はじまりのセツナ(明日ちゃんのセーラー服)

『SPY×FAMILY』や『その着せ替え人形は恋をする』、『ぼっち・ざ・ろっく!』など、2022年はアニメ制作会社『Clover Works』にとって飛躍の年となった。

そんな「Clover Works」の制作で2022年1月から放送されたのが『明日ちゃんのセーラー服』。主人公・明日小路とクラスメイトたちの関係の変化を繊細な描写で描き出し、原作ファンからも高い評価を得ている。

そして同作のOP楽曲は、明日ちゃんとクラスメイトたちによる爽やかな合唱曲『はじまりのセツナ』。作詞・作曲・編曲は『乃木坂46』にも楽曲を提供している杉山勝彦氏だ。

主人公の明日小路がアイドルに憧れているという設定があるため、作品の世界観とマッチしているところもポイントが高い。

最終回での同楽曲の使われ方も、いかにも“青春アニメ”といった王道展開だった。

<1位>デネブとスピカ(継母の連れ子が元カノだった)

最後は、2022年夏アニメ『継母の連れ子が元カノだった』のOP楽曲として使われた『デネブとスピカ』。

歌唱を担当しているのは、8人の若手声優による声優ユニット『DIALOGUE+』だ。

「DIALOGUE+」のメンバーは、次世代声優育成ゲーム『CUE!』において、『Flower』と『Bird』というユニットのキャラクターを演じていた声優たち。

同グループにとって「デネブとスピカ」は7thシングルといった位置づけで、甘酸っぱい恋心を疾走感のある楽曲に乗せて歌うラブソングとなっている。

かつては『スフィア』や『Friends』など、さまざまな人気声優ユニットがアニメ主題歌を席巻していたが、昨今は『ラブライブ!』シリーズなどの例外を除き、一般アーティストなどに人気が押され気味。

しかし「DIALOGUE+」は同じく2022年放送アニメの『恋は世界征服のあとで』でも、ED楽曲として『恋は世界定理と共に』が起用されており、今後の活躍に期待できる新世代声優ユニットとなりそうだ。

メジャーアーティストによるアニメソングは、どれもクオリティが高く、一般層へのウケもいい。

しかし声優たちが歌う正統派アニソンがなくなってしまうとそれはそれで寂しい気もするので、米津玄師に負けず頑張ってもらいたい。

文=「まいじつエンタ」編集部

【画像】

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