林修先生、なぜテレビで生き残った? ブレーク10年“愛されキャラ”の秘訣は

林修 

林修 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

予備校講師の林修先生が「今でしょ!」で流行語大賞を獲得してから、2023年で丸10年が経つ。

「12年前の2010年、サッカー南アフリカW杯の日本戦で、東進ハイスクールのCMが放送されました。CMはそれまでも放送されていましたが、国民の注目が集まっていた中継とあって一気に話題に。これに出演していたのが林先生でした」(芸能ライター)

ここからワンクッション置き、林先生は売れっ子の階段を駆け登っていく。

「その後、林先生は翌年スタートした『世界は言葉でできている』(フジテレビ系)のレギュラーになりましたが、12年末に番組が終了。1カ月後の13年1月、トヨタのCMに起用されて運命が変わりました。

同CMで『今でしょ!』をスロー再生でこすったところ大ウケし、林先生は一気に大ブレーク。あれよあれよと年末には流行語大賞を受賞します」(同ライター)

ここまでだと、戦場カメラマンや川越シェフなど、数年に一度は定期的に現れる文化人タレントの1人でしかないだろう。

しかし、林先生が異例なのは、丸10年間その勢いが途切れないことだ。

「ブレーク後、林先生は『ネプリーグ』、『林修のニッポンドリル』(どちらもフジテレビ系)、『日曜日の初耳学』(TBS系)、『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)など、あらゆる局でゴールデンのレギュラー・冠番組を続々と獲得。しかも、番組は5年以上続いているものがほとんどと、長期にわたって人気なのです」(テレビ誌記者)

日本で5位…文化人タレントでは異例の長寿人気

「ポツンと一軒家」に至っては、業界全体の視聴率が落ち込む中、テレビ界トップクラスの視聴率を誇る人気バラエティーに成長。こうした勢いは、データにも現れている。

「2022年12月に発表された年間テレビ番組出演ランキングで、林先生は493本の総合5位を獲得しました。

これは、有吉弘行や『かまいたち』『チョコレートプラネット』を上回る数字で、ブレークから10年が経つ中、日本で5番目にテレビ出演が多いということです。

多くの文化人タレントが消えていく中、これは明らかに異質と言っていいでしょう」(テレビ誌記者)

しかし、一体なぜ林先生は、ここまで異例の生き残りができたのか…。

「林先生に〝抜け〟があるからではないでしょうか。三浦瑠麗、古市憲寿をはじめ、大体のインテリ文化人タレントは『上から目線』『うんちくがウザい』とアンチも多く、お茶の間の反感から需要が減っていくもの。

しかし、林先生は知識豊富にもかかわらず、決して上から目線にならない上、エンタメやカルチャージャンルには疎いという可愛さがあります。

これにより、国民も林先生をどこか見下したり、親しみやすさを覚えたりして愛着が持てる。完璧な頭脳だったらヘイトを買っていたでしょうが、あぁ見えて抜けているところがあるため、ここまで長く愛されたのかと」(芸能評論家)

もはや一過性のブームではなく、完全に芸能界に定着したと言っていい林先生。今後もその活躍に期待だ。

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