また“キレる17歳”の凶行…飯能親子3人殺害事件で浮かび上がる闇

(C)ViDI Studio / Shutterstock

12月25日、埼玉県飯能市にある住宅の敷地内で、夫婦と娘3人の遺体が発見された。殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、現場近くに住む斎藤淳容疑者。〝キレる17歳〟世代とあって、ネット上がザワついているようだ。

斎藤容疑者の年齢は40歳。1982年か1983年生まれであり、〝キレる17歳〟世代ど真ん中である。

「〝キレる17歳〟とは2000年ごろ、当時17歳だった少年たちが多くの凶悪犯罪を起こしていたことから、その名で呼ばれるようになりました。

有名な事件は『西鉄バスジャック事件』(別名:ネオ麦茶事件)や『豊川市主婦殺人事件』、『岡山金属バット母親殺害事件』、『大分一家6人殺傷事件』などがあります。

そのほか〝酒鬼薔薇聖斗〟と名乗る少年が起こした『連続児童殺傷事件』や『秋葉原通り魔事件』の加藤智大も〝キレる17歳〟と同世代です」(時事ライター)

凶悪犯罪の歴史をまた刻んでしまう

キレる17歳世代による犯行とわかるや否や、ネット上には呆れ声が噴出する事態に。

《飯能市の事件、またキレる17歳世代か…》
《飯能の犯人、酒鬼薔薇、ネオ麦、秋葉加藤世代らしいね》
《キレる17歳、40歳になってもコントロールできてねーじゃん!》
《40歳ってことはかつてのキレる17歳世代か…。最も40歳にもなってると、それはもう世代どうこうの問題じゃない気がするけど》

などのコメントが上がっている。

「この世代は〝プレッシャー世代〟とも呼ばれており、戦後最大の不況とも呼ばれた時代に生まれた世代です。

人生には苦労がつきもの、ということを学んできている一方で、急速にインターネットが普及し、ネットの世界にどっぷり浸かる人や、ネットに居場所を求める人が増えた世代でもあるのです。

もちろん、だからといって1982年生まれは犯罪者が多いという根拠にはなりませんが…」(同・ライター)

法務省が作成している犯罪白書を見ても、1982年前後に生まれた人による犯罪が極端に多いという統計はどこにもない。

キレる17歳世代が抱える〝心の闇〟は、本人たちにしかわからないのだろう。

【あわせて読みたい】