『鎌倉殿の13人』大ヒットの裏にあの海外ドラマ?「参考にしてるのわかる」

小栗旬 

小栗旬 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

三谷幸喜氏が脚本を務めたNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、人気が失速することなく、2022年12月18日の最終回まで走り続けた。

その人気のウラには海外の〝ある大ヒットドラマ〟が大きく関係していたようだ。

「鎌倉殿の13人」は、野心とは無縁の主人公・北条義時が、武士の頂点へ上り詰めていく姿を描いた作品。

大河初主演の小栗旬が義時役を務め、新垣結衣、菊地凛子、坂口健太郎といった人気と実力を兼ね備えた豪華キャストが名を連ねている。

放送される度にツイッター世界トレンドで1位に輝き、全48話の期間平均視聴率は世帯で12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)の高視聴率を記録した。

また18日放送の最終回は平均世帯視聴率14.8%をマーク。同じ時間帯にお笑い賞レース『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日系)が放送されながらも、高視聴率を叩き出している。

同年放送されたドラマの中で、最も人気を獲得したと言っても過言ではない「鎌倉殿の13人」だが、なぜここまで人気となったのか。

陳腐な日本ドラマと『鎌倉殿の13人』の差

もちろん三谷氏が作り出すストーリーの面白さも要因の一つだろうが、彼は今作を制作するにあたり、〝ある海外ドラマ〟から影響を受けたという。

「三谷氏が海外ドラマの影響を語ったのは、5月4日に放送されたラジオ番組『秋元康の超プレミアムトーク』(NHKラジオ第一)でのこと。

MCの秋元康氏から『鎌倉殿の13人』を絶賛された際に、三谷氏は海外ドラマ『ブレイキング・バッド』の影響を受けたことを明かしていました。同作は余命2年と宣告された高校教師が、家族のために麻薬の精製に挑むドラマで、14年度『エミー賞』の主要部門を総ナメにした作品。

三谷氏いわく〝次回はどうなるんだろう〟と思わせるような展開は、この『ブレイキング・バッド』から学んだそうです」(芸能ライター)

また「鎌倉殿の13人」の視聴者の中には、海外のメガヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)』と雰囲気が似ていると感じた人も。

ネット上では、

《鎌倉殿を観ててなんとなくゲースロを思い出すな》
《鎌倉殿の13人は、ゲースロの中で感じた感情の高ぶりと同じレベルのものを感じた。傑作過ぎる…》
《なんかゲースロっぽいし、ブレイキング・バッドを参考にしてるのわかる》
《大河にブレイキング・バッドやGOTなど海外ドラマのエッセンスを取り入れるという、離れ業をやってのけたとんでもない作品だったと改めて思った》
《ブレイキング・バッドとゲースロの影響がはっきりわかる作劇だ》

などと〝日本版GOT〟として崇められているようだ。

「実際に三谷氏は『鎌倉殿の13人』を執筆するにあたり、『ゲーム・オブ・スローンズ』をお手本にしたというウワサも。

オープニングの演出や心理描写を表現するBGMの使い方が似ていたことなどから、たびたび視聴者の間で話題になってきました。

海外の大ヒットドラマ2作品を参考にしたとあれば、『鎌倉殿の13人』がここまで人気を博したのも頷けますね」(同・ライター)

〝顔〟だけの俳優やアイドルを起用し、ストーリーもスカスカな日本ドラマが蔓延る昨今。少しは「鎌倉殿の13人」を見習って、海外ドラマから面白さの秘訣を学ぶべきではないだろうか。

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