『ニューヨーク』炎上!“人を傷つけないネタ”お笑いコンプラの基準は…?

嶋佐和也 (C)まいじつ

『M-1グランプリ 2022』で、お笑いコンビ『ウエストランド』が優勝を果たしたが、その毒舌漫才が今なお議論を呼んでいる。

昨今はコンプライアンス意識の高まりもあり、〝人を傷つけない笑い〟に注目が集まっていたが、風向きは変わりつつあるようだ。

しかしやはり、毒舌芸や人を揶揄するお笑いを受け入れられない人も多く、その影響からか、人気お笑いコンビ『ニューヨーク』と『空気階段』が、とばっちりを受けている。

1月4日、とあるツイッター民が「ニューヨーク」のネタについてツイート。お笑いでは定番のシチュエーションを題材とした〝あるネタ〟について「特定の方々」を傷つける恐れがあるのではないか、と指摘したのだ。

このツイートが拡散されると、「ニューヨーク」は炎上。しかし、指摘されたネタは「空気階段」のコントであった疑惑が浮上し、「ニューヨーク」は濡れ衣を着せられた可能性あるなど、カオスな状況となっている。

『ニューヨーク』はただの濡れ衣?

「『ニューヨーク』ファンは、そのようなシチュエーションに該当するネタがないと疑問視。ですが一部からは1月4日放送の『春一番! 笑売繁盛』(毎日放送)で披露したネタだと指摘されています。

また『空気階段』は公式YouTubeに指摘されたようなシチュエーションのネタをアップしており、これが世間の混乱を呼ぶことに。

披露したのが『ニューヨーク』にしろ、『空気階段』にしろ、お笑いとコンプライアンスの問題が、再び複雑化したと言えるでしょう」(お笑いライター)

昨年7月には『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に出演した地下芸人のインタレスティングたけしを、番組がイジって炎上。

彼は言葉が滑らかに出ず、吃音のような喋り方だったのだが、スタジオのお笑いコンビ『霜降り明星』粗品が「変な奴や」とコメント。またワイプに映った他の出演者も笑い、ナレーションでは「パンチの効いた男」とイジっていた。

この件についてNPO法人『日本吃音協会』は、TBSに抗議文を送ったことを明かしている。

お笑いの形やスタイルは時代によって変化してきたのは間違いない。

未来のお笑いはどのようなスタイルで我々を笑わせてくれるのだろうか。

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