ピカチュウは400万円!?『ポケモンカード』のインフレ化が止まらない…

ピカチュウは400万円!?『ポケモンカード』のインフレ化が止まらない…

ピカチュウは400万円!?『ポケモンカード』のインフレ化が止まらない… (C)PIXTA

近年、カードの値段が急激に高騰していることで知られる『ポケモンカードゲーム』。中には1,000万円以上に到達するカードもあり、「ゴールドラッシュ」とも表現されている。

そこで今回は、“高額すぎるポケモンカード”の数々をご紹介。一体どのようなカードの価値が高騰しているのか、詳しく見ていこう。

常識を超えた高級ポケモンカード

まず紹介したいのが、2019年開催のエクストラレギュレーション大会「エクストラバトルの日」で優勝者特典として贈呈された「リーリエ(SR)」。現在、ヤフオクやメルカリでの価格相場は250万円ほどだ。

その理由は、流通量の少なさとキャラクター人気によるもの。

各地で行われた大会の優勝者のみに配られたカードのため、一般に販売されたものと比べて流通量が非常に少ない。

また、リーリエは『ポケットモンスター サン・ムーン』にて登場し、アニメにもレギュラーキャラとして出演した人気ヒロイン。

彼女のイラストが描かれたカードは軒並み30~100万円ほどが相場とされ、ポケモンカードマニアからは「金のかかる女」として有名なのだとか。

しかし、200万円程度ではまだ序の口。20周年記念カードとして生産された「ピカチュウ(旧版)」は、現在の相場が約400万円!

2018年に発売された初代ピカチュウのプロモーションカードだが、純金製という特別仕様。

発売時も20万円と高額で受注生産販売されていたが、たった数年で20倍もの価格に跳ね上がっている。なんなら通常の“金”を買うよりも儲けが出るという、とんでもないオチだ。

どこかにお宝が眠っているかも…?

最後に紹介するのは、「ポケモンイラストレーター」というカード。

2022年に「Goldin Auctions Report」というオークションサイトに出品された際は、驚愕の90万ドル(日本円で約1億円)で落札される事態となった。

1990年代後半、数回ほど開催された『コロコロコミック』のイラストコンテストで入賞者に配布された限定カードで、現存する枚数の少なさと入手難易度から、価格が吊り上がったものと思われる。

絵筆を持ったピカチュウが描かれたかわいらしいカードだが、当時手に入れた子どもは、まさか1億円もの価値が付くとは予想していなかっただろう。

さて、20代後半~30代中盤のかつてポケモンカードをプレイしていた方に朗報だ。

1億円の価値にはならずとも、現在、旧版のカードは種類を問わず、軒並み高額で取引されている。

中でも、当時多くの子どもたちが持っていたリザードンやカメックス、フシギバナといった御三家などは、旧版であれば数十万ほどで売れる可能性が高いという。

懐かしのカードたちが立派な資産に進化していることを祈って、実家の押入れの中を捜索してみるのもいいかもしれない。

文=富岳良

【画像】

kohanova / PIXTA