『ちびまる子ちゃん』ブスイジリ堂々放送で賛否「こどもに見せたくない」

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1月8日に放送された国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)が、絶賛炎上中だ。ネット上には「笑えない内容」「脚本最低すぎてクレームいれたい」などと批判する声が相次いでいる。

話題になったのは、#1369『成人の日』の巻というエピソードだった。

成人の日で学校が休みになったまる子は、たまちゃんと神社へ遊びにいく約束をする。2人は神社に向かう道すがら、写真屋の前に華やかな振袖に身を包んだ美人な新成人を発見。「女優さんみたい」と見とれていた。

直後、店内から容姿が特徴的な新成人が出てきた。すると、まる子は「ゲッ…! すごいのが出てきたね」と言い、たまちゃんも「うん、すごいね…」と絶句する。

するとそこに、特徴的な新成人に振袖を仕立てたという呉服屋・佐々木のじいさんがお祝いにかけつけてきた。

高価な振袖だと知ったまる子とたまちゃんは、「高そうな着物だけどね」「うん、立派な着物だね…」「似合う似合わないは別としてね」「うん、それは別だね」とヒソヒソと話し、「あっちの美人な人が着たらものすごく似合うだろうね」と想像してガッカリする。

その後、家族と夕飯を食べるシーンでも、まる子は「今日だってね、佐々木さんとこで一番いい着物を買った人が写真屋に来てたけど、全然似合ってなくて、みっともなかったよ」と家族に報告。自分が成人した際にも〝馬子にも衣裳〟状態になると自虐していた。

今どきブスdisるアニメなんてないだろ

「現在『ちびまる子』ちゃんでは、『新春!さくらももこ脚本まつり』と題して、原作者のさくらももこ氏がアニメ用に脚本を書き下ろしたエピソードのなかから人気の高いものを放送する企画を実施中。今回が第1弾だったのですが、時代錯誤な〝美貌差別〟に批判の声が噴出したようです」(芸能ライター)

実際にネット上では、

《気分悪くてすぐ消した 最低すぎ》
《ルッキズム全開で最悪》
《明日の成人式にウキウキしてるブスをわざと傷つけるのはやめろって感じ》
《よくあれを現代の地上波で放送しようと思ったもんやな》
《脚本最低すぎてクレームいれたいレベル…舞台昭和だし、ルッキズムはある意味でさくらももこらしさかもしれない ただ、2023年に日曜夜のアニメでやる内容じゃない 全くこどもに見せたくない》

などと指摘が続出している。

とはいえ、「ちびまる子ちゃん」といえば、元々は毒舌がウリの作品で、良い子ちゃんな物語ではないため、

《ちびまる子はなかなかやなぁ 今の時代にブス連呼w ぶっ飛んどるなww》
《この時代にブスをディスるスタイル貫いてて好き》
《あの漫画本来国民的アニメになる方がおかしいみたいな作風でしょ》
《めちゃくちゃさくらももこで面白かった、今どきブスdisるアニメなんてないだろ》
《振袖着ててもブスはブスみたいな話で笑ったw 攻め過ぎだろ》

などと擁護の声も見られている。

「サザエさん」「クレヨンしんちゃん」しかり、ブラックユーモアで人気を博した作品が、国民的作品になるにつれてマイルド化するのは、何とも言えない…。

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