『すずめの戸締まり』も特典連発! 新海誠ファン呆れ…「金返して欲しい」

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新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が大ヒットを記録している。すでに興行収入100億円を突破したが、その裏には特典商法を連発するという涙ぐましい努力が隠されていたようだ。

新海監督の作品といえば、2016年に大ヒットした『君の名は。』や『天気の子』などが挙げられるだろう。

「天気の子」以来、3年ぶりの新作となる「すずめの戸締まり」は、公開からわずか3日で興収18.8億円を突破。新海監督作品史上ナンバーワンのロケットスタートを決めていた。

「出だしは好調でしたが、上映回数を増やしすぎたのか、そこからの伸びはイマイチ。都内では1日30回以上も上映する映画館もありました。

都心だけでなく、地方の映画館も気合いを入れて上映回数を増やしており、空回りしている印象を拭えません」(映画ライター)

そして、興行収入を伸ばしたいがために取り組んでいたのが、映画を観るともらえる特典だ。公開日から300万部限定で『新海誠本』をプレゼントし、約1カ月後の12月3日からは『新海誠本2』を配布している。

特典商法で新海監督ファン離れ加速?

さらに12月24日からは、特典第3弾として主人公・岩戸鈴芽の叔母である環がメインの小説を配布。

1月28日からは50万部限定で、草太の友人・芹澤朋也にスポットを当てた『小説 すずめの戸締まり~芹澤のものがたり~』がプレゼントされる予定だ。

ただ、これらの特典をファンが喜ぶとは限らない。

スピンオフ小説や新海監督のロングインタビューを小出しにする運営のやり方に対し、

《もうやめてほしい。最初は楽しみだったのに、義務映画になってきてしんどい》
《入場特典にしないで普通に文庫として出版してください。スピンオフ作品集として出版してくれたら買いますので》
《小説を買った客を馬鹿にしてる。後出しでイケメンとの知られざる過去とか知らんわ。ほんと金返して欲しい》
《エンターテインメントだし商売だってことも分かってるけど「金金金!」が露骨すぎる》
《新海誠作品ですら特典商法する時代か…。今後の映画業界は、音楽業界みたいに死んでいくんだろうな》

といった悲しみのコメントが噴出している。

「特典商法の最たる例といえば、昨年8月6日に公開された『ONE PIECE FILM RED』が真っ先に挙げられるでしょう。興収は190億円を突破しているものの、これまでに10種類以上の特典を配布してきました。

よほど興収200億円を達成したいのか、1月15日から29日までの期間限定で、本編終了後にフィナーレ映像まで流し始める始末。かなり露骨ですが、特典を出すと劇場へ行く熱心なファンも多いです」(同・ライター)

アート映画と商業映画の両立は、『THE FIRST SLAM DUNK』が上手く実現している。

特典に頼らず、作品の強度でお金を集めて欲しいものだが…。

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