WBCネット中継ナシ確定!? サッカー以下の現実が浮き彫りに

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3月に開催を控えている野球の世界大会・WBCが、サッカーワールドカップ以下である確実な証拠が出てきた。

「サッカーワールドカップは世界的人気のドル箱コンテンツであることから、ネット放送局のABEMAが放映権を獲得して生中継。視聴者数は歴代最高記録を軽く更新し、地上波のみならず、ネットでも強力なコンテンツであることを示しました」(メディアジャーナリスト)

一方のWBCはというと、対象的に悲惨な状況で…。

「1月20日、ABEMAを運営するサイバーエージェントの藤田晋社長が、YouTubeの生配信に出演。ここでWBCについて、ABEMAでのネット中継は練習試合のみ、肝心の公式戦は放送を行わないことを明言しました」(同・ジャーナリスト)

ワールドカップほどの盛り上がりナシが確定

これはネット上でも話題となり、

《ワールドカップにはなれなさそうやね》
《テレ朝、TBSだけかよ ネットで見せろ》
《Jスポはネット中継ないだろうから、アマプラがやらなかったら終わりやね》
《無料でみれるネットってのが大きいから、あんだけワールドカップでみられたんやろ》
《若年層とりこむならネットの無料放送は大切》
《アベマはサッカーWC全試合放映権買えたのにWBCが買えないわけないだろ 買う価値がないから買わないだけだろ》

といった声が噴出した。さまざまな反応が見られたが、共通しているのは残念だという意見だ。

「サッカーワールドカップがあれだけ盛り上がった理由には、下馬評を覆す日本の大躍進もありましたが、〝ネットで見れた〟というのは間違いなくあるでしょう。

若い世代はテレビを持っていない人も多いですし、見逃し配信を通勤・通学中に見て、学校や職場で話題にするケースも多く聞かれました。

いわば配信は大会の盛り上がりを大きく左右しますが、無いことが確定した以上、ワールドカップに遠く及ばないことは明白です」(スポーツジャーナリスト)

では、一体なぜABEMAはWBCの放映権を獲得しなかったのか。

「野球にサッカーほどの価値がないからでしょう。視聴者が見込めるドル箱コンテンツなら絶対に獲得したでしょうし、それをやらなかったということは、〝所詮はその程度の価値しかない〟という判断に落ち着いたということ。

人気がないからネット配信されない、ネット配信されないから大会が盛り上がらないという、負の連鎖になっています」(スポーツ紙記者)

昨年末には、〝村神様〟が流行語大賞になったところ「流行ってない」と大ブーイングを食らった野球。国民的娯楽だったのは過去の話、今では完全にサッカーに負けているのかもしれない。

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