『ONE PIECE』五老星の名前の由来は? 謎めいた“5つの惑星”の影

『ONE PIECE』五老星の名前の由来は? 謎めいた“5つの惑星”の影

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

大人気漫画『ONE PIECE』の世界において、とくに謎が多い存在「五老星」。詳しい人物像は一切不明だったが、1月30日発売の『週刊少年ジャンプ』9号に掲載された1073話にて、ついに1人目の名前が発覚し、さまざまな考察が盛り上がっている。

五老星のジェイガルシア・サターン聖

第1073話『ミス・バッキンガム・ステューシー』では、未来島エッグヘッドでの戦いや、白ひげの故郷「スフィンクス」の様子が描かれることに。そのラストにて、世界政府と海軍の船が接触する描写があった。

船内では海軍大将・ボルサリーノが、政府の天才科学者・Dr.ベガパンクについて会話している。その会話相手こそが五老星の1人であり、名前は「ジェイガルシア・サターン聖」だという。

サターンといえば、太陽から6番目の位置にある惑星「土星」の英語名。ここから、残りの五老星についても、同じ太陽系の惑星に由来する名前ではないかと考察されているようだ。

なにせ五老“星”というネーミングなので、星と深い関わりがあったとしても、おかしくはない。

陰陽思想の五行にも関係が…?

太陽系には8つの惑星が存在しており、太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星となっている。

ここで問題なのは、すでに古代兵器として、一部惑星の名前が使われていることだ。

すなわち古代兵器の『ウラヌス』は天王星、『ポセイドン』がギリシャ神話の神だが、海王星との対応関係をもつ。そして『プルトン』は、かつて太陽系惑星と見なされていた冥王星と対応している。

これらを除外すると、残っているのは水星、金星、地球、火星、木星、土星の6つ。地球をイレギュラーとするなら、ちょうど五老星に当てはまる数とも言えるだろう。

そこでネット上では、《五老星の名前は水・金・火・木・土になるのだろうか。マーキュリー聖、ヴィーナス聖、マルス聖、ジュピター聖とか?》などと考察されている。

実は、五老星については以前から“宇宙人説”も囁かれていた。そこから発展して、《ある巨大な王国を攻めたのは一国ではなく“5つの惑星”なのかも!?》と連想する考察勢もいるようだ。

ちなみに五老星の候補となる5つの惑星だが、中国に古くから伝わる“陰陽五行思想”との関連性も見いだせる。

五行とは木・火・土・金・水であり、それぞれが相生・相剋の関係にあるという。

意味深にもほどがある五老星の名前には、どんな秘密が隠されているのだろうか。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ