コロコロ編集者が激怒!? 論破王・ひろゆきの漫画をめぐってトラブル多発

コロコロ編集者が激怒!? 論破王・ひろゆきの漫画をめぐってトラブル多発

コロコロ編集者が激怒!? 論破王・ひろゆきの漫画をめぐってトラブル多発 (C)PIXTA

『週刊コロコロコミック』での連載が告知されていた漫画『論破小学生ひろゆきくん』をめぐり、SNS上で激しい議論が巻き起こっている。同作の連載中止を求める人々と、版元である小学館の編集者の間で、ちょっとしたトラブルも生じているようだ。

発端は連載中止を求めるツイート

「論破小学生ひろゆきくん」は、昨年12月から連載が始まる予定だったギャグ漫画。論破王として知られる“ひろゆき”こと西村博之氏を題材として、怖い先生や難しいテストといった学校生活のあらゆる問題をぶった斬るストーリー展開になるはずだった。

しかし、なぜか連載開始予定日を過ぎても一向に音沙汰がなく、2月に入った今もなお、連載は始まっていない。

その理由について、西村氏の言動を問題視した人々による“抗議”が殺到したためではないかとも言われている。

そんななか、2月3日に編集兼フリーライターの石川裕二氏が自身のツイッターを更新。取引先である「コロコロコミック」の副編集長から、理不尽な扱いを受けていることを訴えた。

石川氏は以前、「ひろゆきを題材にした児童書への反対と『ひろゆきくん』の連載中止を求める」旨のツイートを投稿したそうだが、それ以降、副編集長の対応が変わることに。

《連絡を無視してきて困っている。これじゃ仕事になんないよ》と不満を漏らしている。

また、小学館からはSNSのガイドラインとして、「他者を中傷する、または侮辱するような情報」「人種、思想、信条等で差別し、あるいは差別を助長させる情報」も送られてきたという。

石川氏による告発に対して、SNS上では《仕事なのに連絡無視って、あまりにも幼稚な嫌がらせ。社会人失格では?》と同調する声が寄せられている。

キャンセルカルチャーに否定的な人も

小学館は児童向けに西村氏の本を出版したり、少女漫画雑誌『ちゃお』のYouTube公式チャンネルに出演させたりと、西村氏の人気に便乗したような動きがしばしば見られた。

西村氏と密接につながっていくためにも、石川氏のような批判的な人物を看過できなかったのかもしれない。

ちなみに著名人の不適切な言動を糾弾し、不買や起用の中止を求める動きは、“キャンセルカルチャー”と呼ばれている。

これに対して批判的な人もいるようで、《「掲載の中止」を求めた=キャンセルをしかけたんだよね。でも自分がキャンセルされるのは嫌なの?》《この客観性のなさすごいな》《取引先の商売否定したらそうなるよ》といった声が上がっていた。

また、人気作品『DINER ダイナー』の漫画担当である河合孝典氏も、石川氏のツイートに対して《連載の中止を求めてると書いてるけどそれつまりその連載をしてる漫画家に無職になれ、と言っているわけで…》《漫画家だって生活があるんだがなぁ…》といった意見を主張している。

本人が一切関わっていないにもかかわらず、これだけの騒動を巻き起こす西村氏。逆説的に、その影響力の大きさを実感させられてしまう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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