ジャンプ打ち切りレースで新連載がドベに…『ブラクロ』になれなかった『ギンリュー』

ジャンプ打ち切りレースで新連載がドベに…『ブラクロ』になれなかった『ギンリュー』

ジャンプ打ち切りレースで新連載がドベに…『ブラクロ』になれなかった『ギンリュー』 (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』ではさまざまなジャンルの漫画が掲載されているが、近年は西洋ファンタジー風の漫画が増えつつある。しかし人気が定着するのはごく一部に限られており、新連載として始まった『ギンカとリューナ』も苦境に立たされているようだ。

いつしか掲載順が打ち切り圏内へ…

2月6日に発売された「ジャンプ」10号の掲載順を見てみよう。読み切り作品を除くと、ワースト5として、『ブラッククローバー』『大東京鬼嫁伝』『PPPPPP』『高校生家族』、そしてドベが「ギンカとリューナ」となっていた。

「ギンカとリューナ」は、天才魔術師のギンカと、弟子の少女・リューナが織りなす冒険譚。ある事情から散り散りになったギンカの本体を集めるため、中世ファンタジー風の世界を旅する姿が描かれている。

昨年9月発売の「ジャンプ」41号から始まった新連載で、当初はかなりの期待が寄せられていたが、最近では掲載順が低迷。前号はワースト2、前々号はワースト3、また4・5合併号でも最下位となっており、なかなか下位層から抜け出せずにいるようだ。

打ち切りを予感している読者もいるようで、《今週もギンカとリューナ掲載順最後…? もうカウントダウン始まってるの?》《掲載順危うすぎてこわいよ。なんとか持ち堪えてくれ》《結構好きなんだけど打ち切りまっしぐらっぽくて悲しい》《次来る大型ルーキーと思ったんやけど打ち切りのデッドラインギリギリ…》と不安の声が上がっている。

ライバルたちが強すぎる?

かつての「ジャンプ」では、西洋ファンタジー系の漫画はあまり多くはなかったが、近頃はある種のブームが起きていた。「ギンカとリューナ」もその流れにある作品だが、今のところ人気は付いてきていない。

そもそも現在の連載陣は、ファンタジー系の漫画が乱立しており、それぞれに盛り上がりを見せている真っ最中だ。

たとえば『ブラッククローバー』は、約8年の長期連載で根強い人気を誇っている上、現在は最終章に突入しているところ。また『マッシュル -MASHLE-』も、同じくラストバトルが進行中で、4月にはアニメ化される予定となっている。

さらに新連載としては、新人漫画家の発掘企画『金未来杯』を制して連載化された『人造人間100』が好調な滑り出しを見せている。

同じファンタジー系の漫画ということで、読者アンケートの票を奪い合う状況になっているのかもしれない。

ここ数週は『大東京鬼嫁伝』や『高校生家族』、『PPPPPP』などの掲載順も低迷しているが、どの作品から打ち切りが始まるのだろうか…。

文=野木

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