『ハリー・ポッター』原作とは別人! 映画で“キャラ崩壊”させられた人物3選

『ハリー・ポッター』原作とは別人! 映画で“キャラ崩壊”させられた人物3選

『ハリー・ポッター』原作とは別人! 映画で“キャラ崩壊”させられた人物3選 (C)PIXTA

※『ハリー・ポッター』シリーズのネタバレに触れています

『ハリー・ポッター』シリーズといえば、原作と映画版で設定のディティールが異なることで有名。とくに一部の登場人物については、ほとんど“別人”のような印象になっているらしい。今回は、そんな原作改変の被害者たちを3人ご紹介していこう。

<その1>実はタイマン最強だった先生

『ハリー・ポッター』の世界で“最強の魔法使い”は誰か…と問われたら、ダンブルドアや闇の帝王・ヴォルデモートを思い浮かべる人が多いはず。

しかし原作を鑑みると、真っ先に名前を上げるべきはフィリウス・フリットウィックかもしれない。

フリットウィックは「ホグワーツ魔法魔術学校」で呪文学の教授を務めている人物で、見た目は小人のおじさん。映画版では活躍するシーンが少ないため、弱々しいイメージが強い。

しかし原作に登場する彼は、若かりし頃に“決闘チャンピオン”だったという設定が存在している。

そして「ホグワーツの戦い」で、実際にその実力を遺憾なく発揮していた。「死喰い人」のアントニン・ドロホフを、タイマンで打ち負かしているのだ。

アントニン・ドロホフといえば、「神秘部の戦い」で伝説の闇祓い、マッドアイ・ムーディーを倒し、「ホグワーツの戦い」ではあのリーマス・ルーピンを仕留めたほどの実力者。そんな強敵を倒してみせたとなれば、戦闘力の高さは疑いようがないだろう。

<その2>戦犯じゃなかったヘドウィグ

ハリーが「ダイアゴン横丁」でルビウス・ハグリッドにプレゼントしてもらって以来、親しい友人となっていたシロフクロウのヘドウィグ。『ハリー・ポッターと死の秘宝』で描かれた「七人のポッターの戦い」で死別しているが、その描写は原作と映画で異なる。

映画版では、ハリーをかばう形で呪文を受けて死亡している一方、この動きが原因で敵に“本物のハリー”がバレてしまったとされている。

言うならばヘドウィグのせいでピンチに陥ったようにも見えるため、モヤモヤしてしまった人も多いだろう。

原作でもヘドウィグが命を落とした事実に変わりはないが、こちらでは激しい攻撃の流れ弾によって死亡している。

また、死喰い人に気づかれてしまったのは、ハリーが武装解除の呪文を放ったことがきっかけだ。

映画版も原作通りの展開であれば、もっとヘドウィグとの別れを悲しむことができたかもしれない…。

<その3>最後に和解していたダドリー

ハリーにとって、ダーズリー一家は宿敵とも言える存在。親戚という縁から赤ん坊のハリーを引き取ったものの、つねに冷遇してきたからだ。

長男であるダドリー・ダーズリーも、同い年の従兄弟であるハリーをイジメ続けていたので、嫌な印象を持ったまま映画シリーズを見終えたという人も多いはず。

だが、実は「死の秘宝」の原作版では、2人が和解する様子が描かれていた。

「七人のポッターの戦い」に備え、ダーズリー一家は自宅から避難するのだが、その際にダドリーは吸魂鬼から助けてもらった件を感謝し、お別れの言葉を送っていた。

ちなみに映画版でもこのシーンは撮影されていたが、残念ながらカットされている。

一応、「死の秘宝PART1」のDVD/BDに特典映像として収録されているので、機会があったらチェックしてみてもらいたい。

また、続編にあたる『ハリー・ポッターと呪いの子』では、大人になったダドリーとハリーの関係性が仄めかされる場面もあるので、ダーズリーファンは必見だ。

ほかにも、映画版と原作では異なる描写が多数存在している。J・K・ローリングが本当は何を描きたかったのか、じっくり検証してみてほしい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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