あのちゃん出演ライフカードの広告に疑問…“オトナ”が若者を食い物に?

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アーティスト・あのを起用した、クレジットカード会社ライフカードの広告が1月末より展開されている。しかし、メッセージ性の強い広告に、嫌悪感を示す人が後を絶たない。

同社は「Life CARD 僕ら以上の僕ら。」をスローガンに、Z世代に向けた広告を制作。2月から渋谷駅を中心に広告が大々的に掲示され、話題になっていた。

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広告はさまざまなバリエーションがあるのだが、なかでも目を引くのが「僕のことをわかったふうに言うな。私のことをわかったふうに言うな。」というコピーが並んだ広告だ。

「同社が広告を手がけるのは、2005~2007年に展開されたオダギリジョー出演のCMシリーズ以来のこと。現在ライフカードの公式YouTubeチャンネルでは、あのが出演するCMが公開されているほか、ダンサーや武術家を起用したCMも配信されています。

いずれも数十万回再生を記録するほど大きな注目を集めていますが、今回の広告に対する反響はポジティブなものばかりではありません。強いメッセージ性が仇となり、批判の的になってしまったようです」(芸能ライター)

ライフカードのコピーに「虫唾が走る」?

今回の広告はZ世代に向けたものだったが、オトナたちが若者を食い物にするような広告に嫌悪感を抱いている人は多い。

ネット上には《企業広告で「僕ら」と代弁されるのが虫唾走る感じ》《全く良いコピーに見えないし、このコピーに惹かれる人が多いということであればガッカリするな》《これを年寄り勢で作ってるの、サムい》《若手がやるべき案件だとも思うし、年齢で区切るのも違う気がする》《身の丈に合わないクレジットカード消費を若者に促すのは倫理感を疑う。キャスティングもコピーも全てにおいて最悪》などの酷評が続出している。

「今回の広告をデザインしたアートディレクター・佐野研二郎氏といえば、東京五輪の公式エンブレムでパクリ疑惑が浮上した人物。盗用疑惑について佐野氏は全くの事実無根と否定していましたが、彼が手がけた『サントリー』のトートバッグにも同様の盗用疑惑が浮上しました。

ただでさえメッセージ性の強いコピーが不評を買っているというのに、パクリ疑惑のデザイナーが手がけた広告とあれば、心象は悪くなる一方ですね」(同・ライター)

約16年ぶりとなるライフカードのブランディング活動は、果たして成功だったのだろうか。

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