韓国で空前の“日本ブーム”到来中!『スラダン』や王道J-POPが人気のワケ

『SLAM DUNK』新装再編版 1巻(井上雄彦/集英社)

『SLAM DUNK』新装再編版 1巻(井上雄彦/集英社) 画像:まいじつ

若者を中心に韓国ブームが巻き起こっている現代日本。音楽や食文化なども浸透し、老若男女問わず親しまれているが、対する韓国はむしろ空前の日本ブームが到来しているようだ。

たとえば日本国内で昨年12月から公開されている映画『THE FIRST SLAM DUNK』は、その最たる例といえるだろう。

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同作はバスケ漫画『SLAM DUNK』の原作者・井上雄彦が監督・脚本を務めたアニメーション映画で、韓国では1月4日より上映が始まった。

今や韓国でのスラダン旋風は留まることを知らず、韓国のデイリー興行ランキングは1月27日から19日連続で1位を獲得。累計観客数は22日時点で338万人を突破している。

韓国でJ-POPが絶大なる人気!?

「韓国でブームになっている日本のコンテンツは『スラムダンク』だけではありません。日本発のガールズグループ『XG』も人気に火がついているようで、韓国の人気音楽番組に続々と出演。YouTubeやSNSなどを見ても韓国語のコメントが大量に投稿されています。

他にもストリーミングサービス『Spotify』における韓国のバイラルトップ50では、あいみょんや優里、さらには『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌を務めた『10-FEET』『The Birthday』といった日本のアーティストたちが上位にランクイン。日本以上に、韓国でJ-POPが流行っています」(音楽ライター)

さらに世界を席巻する韓国のガールズグループ『NewJeans』も、日本の音楽に影響を受けている模様。彼女らが紡ぐサウンドはどこか日本の90年代~00年代の音楽シーンを彷彿させるものがあり、それは彼女たちの楽曲『Ditto』のMVにも如実に表れている。

「ノスタルジーを感じさせる曲調やMVは、ファンの間で《昔の宇多田ヒカルを思い出す》ともっぱら評判。さらに彩度の薄いMVは映画『リリイ・シュシュのすべて』の雰囲気に似ていると言われており、岩井俊二監督の影響を受けていると指摘する声も見受けられます」(同・ライター)

ちなみに韓国の日本ブームは今に始まった話ではなく、2021年に放送された『WBS(ワールドビジネスサテライト)』(テレビ東京系)では、一足先に韓国の日本ブームを取り上げていた。

韓国発の音楽や映画が世界を席捲する現在、その裏には日本のカルチャーも大きく関わっているようだ。

少しずつ、世界のマーケットにおける欧米中心主義が終わろうとしているのかもしれない。

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