『YOASOBI』がアニソン歌手に!? タイアップ連発にファンもウンザリ

幾田りら 

幾田りら 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

ここ最近の『YOASOBI』といえばアニメのタイアップ曲ばかり…。4月から放送されるテレビアニメ『【推しの子】』のオープニングテーマもYOASOBIが務めることになったのだが、アニメファンはあまり快く思っていないようだ。

YOASOBIといえば、コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraからなる〝小説を音楽にするユニット〟。【推しの子】のオープニング主題歌『アイドル』も、原作者の赤坂アカが書き下ろした小説をもとに制作されている。

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ちなみに「アイドル」はアニメ本予告動画で一部を聴くことが可能で、放送に先駆けて映画館で先行上映される『【推しの子】Mother and Children』でフル尺が解禁になるという。

これまでもYOASOBIは数々のアニメとタイアップし、その度に高い評価を得てきた。

だが、さすがにファンも飽き飽きしているようで、SNS上には《まーたYOASOBIのゴリ押しかよ》《もっと若手で、アニメの内容に合ってるアーティストを起用するかと思ってた》《YOASOBIってタイアップばっかりだな》《推しの子なのに、主題歌にアイドル使わないんだ…》《内容的にBiSHの方が適任だった気がするんだけど》などネガティブな意見が続出している。

海外人気の秘訣はアニソンにあり?

「確かに近頃のYOASOBIはアニメのタイアップ曲ばかりで、もはやアニソンアーティストと化しています。たとえば昨年11月にリリースされた『祝福』は、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(TBS系)のオープニング主題歌。『怪物』と『優しい彗星』は、それぞれアニメ『BEASTARS ビースターズ』(フジテレビ系)第2期のオープニング&エンディング曲でした。

Ayaseの新曲『SHOCK!』も、今年1月から放送が始まったアニメ『Buddy Daddies』(TOKYO MX ほか)のオープニング主題歌に起用されています。

何かしらの後ろ盾がないと聴かれないのか、はたまたアニメの制作会社がこぞってオファーしているのか、どちらにせよ〝アニソンアーティスト〟と言われても仕方のない状況ですね」(音楽ライター)

数々のアニメとタイアップを果たした恩恵なのか、YOASOBIの海外人気は凄まじいものがある。『Spotify』が昨年末に発表した〝海外で最も再生された国内アーティスト〟では、YOASOBIが2年連続1位を獲得。〝海外で再生された日本の音楽ランキング〟でもLiSAの『紅蓮華』やEveの『廻廻奇譚』を抑え、2位に『夜に駆ける』がランクインしていた。

ただ、あくまで海外から求められているのはJ-POPとしてのYOASOBIのようで、英語版の楽曲はさっぱりな様子。

日本語版「祝福」のMVが3600万再生を記録する中、英語版の『The Blessing』は135万回で頭打ち。英語版のMVで最も再生回数が取れている『Monster』は517万回を記録しているが、億単位の再生回数も珍しくはないYOASOBIにしては微妙な数字だろう。

英語版が受け入れられていない以上、海外での人気を維持するためには、やはり日本が世界に誇るアニメとのタイアップが1番効果的なのかもしれない。

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