『サンモニ』炎上もどこ吹く風…松本零士さん追悼で批判もノーダメージのワケ

関口宏 (C)まいじつ

2月26日放送の情報番組『サンデーモーニング』(TBS系)で、13日に亡くなった漫画家・松本零士さんの特集が組まれた。

その中で発せられたコメンテーター陣の発言がネット上で炎上しているが、番組自体は全くのノーダメージのようだ。

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番組の「風をよむ」コーナーで松本さんの作品を取り上げた。

反戦への思いにフォーカスを当て、司会の関口宏は松本さんの「今は地球人同士が戦争している場合じゃない」という言葉を引き合いに、「残念ながら松本さんのメッセージとは逆のことが世界では起こっている」とコメント。

サブキャスターの橋谷能理子も「今、実際に地球で起きていることは異星人じゃなくて、地球人自らが核兵器でリスクを高めている」と同意する。

ここまでは反戦、反核を主張する「サンモニ」の通常運転ともいえるが、問題はゲストコメンテーターたちだった。法大前総長の田中優子氏は「世代が違うので見ていない」と断りを入れつつも、「戦争で地球を救済することなどできない」とコメント。

続く、元外務事務次官の薮中三十二氏は「全く知らない。見ても読んでもいない」とポツリ。しかし、松本作品について「戦争にロマンを見いだしていると誤解していた。そうじゃなくて、戦争はやってはいけないというメッセージだった」と持論を展開した。

『サンモニ』が炎上してもノーダメージのワケ

すると、松本作品を軽視されたと感じるネット民やオタク第一世代から批判の声が殺到。

《国際的にも評価されている先生に失礼すぎる》《特に知識もないのに語るコメンテーターが多すぎる。これなら『ひるおび』の方がまだマシ》《年代的に見てない読んでないは仕方ないが、それなら黙ってろと。自分の主張のために松本零士の作品を穢すな!》などと、噛みついている。

「『サンモニ』は、長年ほぼ同じキャストで放送を続けている希有な番組。出演者たちの時代錯誤的な発言は、これまでに幾度となく物議を醸し、炎上してきました。ネット上だけでみると、毎週炎上しているように思えるほどです。

これまでに、打ち切りの話も浮上していますが、結局放送を続けているのは結局、視聴率がいいからです。『サンモニ』の主な視聴者層は、SNSなどをやっていない高齢者層。ネットだけで情報を見ると嫌われ番組の筆頭ですが、番組を支持する層も多いのです。やはりネットとリアルは乖離していることを感じさせます」(テレビ誌記者)

いくらSNSで声を上げようとも、『サンモニ』の放送スタイルが変わる日はなさそうだ。

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