『どうする家康』は何故つまらないのか? 雰囲気をぶち壊す決定的なシーン

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

まれにみる駄作と評判のNHK大河ドラマ『どうする家康』。いったいなぜここまで失敗しているのか、様々な要因があるという。

同作は『嵐』松本潤演じる、国と家族を失った孤独な少年・竹千代(=元康、家康)が、弱小国の主として生きる運命を受け入れ、乱世に飛び込んでいく奮闘記なのだが…。

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「まず、主人公夫婦の魅力がゼロ。徳川家康はカリスマ性ゼロで、能力も意気地もないし、頭がキレるわけでもない。かといって、優しさにあふれているかと言えばそうでもなく、とにかくいいとこナシです。

妻の瀬名(有村架純)も、最新の第8話で、家康に『戦は嫌いです』と無責任に理想論を語るだけの女性だと露呈。芯が強いわけでもなく、家康を懸命にサポートするような素振りも見せず、愚痴だけ言う。この2人が主軸である間は、何をやっても評判は悪いでしょうね」(芸能記者)

三谷幸喜『鎌倉殿の13人』との違い

実際、服部半蔵(山田孝之)と本多正信(松山ケンイチ)が中心で活躍していた回は視聴率があがっていたが、家康&瀬名に戻ると、視聴率はすぐに下がってしまった。

「さらに問題なのは、大河っぽくない軽さ。脚本がコメディーを得意としている古沢良太氏なので、〝あえての軽さ〟なのでしょうが、そこが全然いい方向に働いていない。緊張感がただなくなっているだけです。

特に問題なのは、ナレーションでしょう。寺島しのぶの講談をするかのようなナレーションが、軽さに拍車をかけまくっている。

同じくコメディーを得意としている三谷幸喜氏が脚本した大河『鎌倉殿の13人』は、軽さもありながら、長澤まさみの淡々としたナレーションが、緊迫感を出していた。

そもそも、ある程度緊張感があるからこそ、『鎌倉殿の13人』のコメディーシーンは面白かったのであって、全編軽い『どうする家康』では、コメディーシーンが全然面白くない」(同)

話が進めばだんだんシリアスにもなってくると思うが、果たしてこのナレーションのままでいいのだろうか…。

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