『ブラッシュアップライフ』が伝えたかったことは? バカリズムの人間愛が爆発

バカリズム 

バカリズム (C)まいじつ 

お笑い芸人のバカリズムが脚本を担当した、ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)が幕を閉じた。コメディ要素が大半だったが、ところどころで〝良いこと〟を言っており、胸を打たれる視聴者が続出していたようだ。

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「『ブラッシュアップライフ』の作品テーマは、最終回直前の第9話で提示されていました。急にシリアスになった第8話に続き、第9話は、これまで何度も人生をやり直ししてきた麻美(安藤サクラ)と真里(水川あさみ)が、〝やり直しラスト〟と言われ、最後の人生に挑む。

何度もやり直しをしているうちに、少し人生に対して投げやりの流れ作業になっていた麻美が、〝これが最後の幼稚園〟〝これが最後の成人式〟と噛みしめながら人生を味わいます。

最後の人生だと思うと、何気ない日常の、ちょっとイラっとすることでさえ貴重な体験に感じる麻美ですが、そもそも人生はもともとやり直しなどできるわけもなく、すべてが最後の体験だと気づいたのです」(芸能記者)

バカリズムの地元愛が爆発する

ほかにも、〝成人式で大暴れするやつはクソダサいガチクズで来世は微生物〟など、バカリズムの人生観がところどころで現れていた。そして、最終回にもまた、作品の大きなテーマを提示する場面があったようだ。

「人生を何度もやり直してエリートになった麻美と真理が、最後は結局一週目の人生と同じ職業に戻って、一週目のように友達が多い地元で楽しく暮らし始めたのです。

『ブラッシュアップライフ』は、人生をやり直す度にエリートになったりしますが、視聴者の間では、『人生一週目の麻美が一番楽しそうだった』という声が多くあがっています。

最終回のテーマソングが、My Little Loverの『Hello, Again~昔からある場所~』で、三浦透子が演じている女性のパーカーの文字が『Go to hell』から『Go to Hometown』に変わっていたことも、それを示しているようです。

気恥ずかしさからなのか、感動シーンを何度もスカしていたバカリズムですが、なんだかんだで心温まる教訓めいたストーリーを描いていたのですね」(同・記者)

ネット上では《今の日々をもっと大切に出来たら良いなって思えました》《結局今の人生充実していたら来世は気にならないっていう人生を応援してくれる作品だった》《地元の4人で旅行行ったりした後にブラッシュアップライフ見たからすごい考えちゃう。過去1のドラマだったな》といった声があがっている。

しかしバカリズムのことなら、次回作では、このドラマと真逆のテーマの作品を描きそうだ。

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