コイツ誰? 任天堂キャラなのに知名度が低すぎる『スマブラSP』のキャラクター3選

コイツ誰? 任天堂キャラなのに知名度が低すぎる『スマブラSP』のキャラクター3選

コイツ誰? 任天堂キャラなのに知名度が低すぎる『スマブラSP』のキャラクター3選 (C)PIXTA

任天堂の大ヒット対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が、今年で発売5周年を迎える。同作にはDLCも含め、総勢80体以上のファイターが集結しており、シリーズの集大成となっていることでお馴染みだ。

ただ、ファイター全員に知名度があるかといえばそうでもなく、なかには「コイツは誰だ?」となってしまうキャラクターも少なくない。とくにその典型と言える3人を取り上げてみよう。

<その1>ロボット

たとえばファイター番号42『ロボット』。その元ネタが、家庭用ゲーム機『ファミリーコンピュータ』の周辺機器であることはどれだけの人が知っているだろうか。

ロボットのルーツ『ファミリーコンピュータロボット』が発売されたのは、今から30年以上も前になる1985年のこと。

ファミリーコンピュータと連動して動くロボットとして世に放たれ、『ブロックセット』と『ジャイロセット』の2つの専用ソフトが展開された。

ただ、ロボットの専用ソフトは2作品のみで、それっきり新作は発売されていない。

今や知る人ぞ知る存在となっており、ネット上でも《何のキャラかと思ったら、マジのロボットなの?》《初見はディズニー映画のウォーリーかと思った》《知名度低いキャラランキングはロボットが圧勝だろ》などの声が多々見受けられる。

ちなみにロボットは新作にこそ恵まれなかったが、2000年代前半からさまざまな任天堂ゲームに登場している。

「スマッシュブラザーズ」シリーズにおいても、2008年発売のWii専用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』で隠しキャラ的な立ち位置で参戦していた。

人気が伴っているかは別として、かなりの躍進を遂げたキャラクターとは言えるだろう。

<その2>ファルコ

知名度の低さでいえば、ファイター番号20『ファルコ』も負けてはいない。

ファルコは1993年に発売されたスーパーファミコン用シューティングゲーム『スターフォックス』に登場するキャラクターで、主人公のフォックスを支える味方の鳥だ。

「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」にはファルコのほかにも、フォックスやウルフなど、おなじみのキャラクターも参戦しているが、いかんせん「スターフォックス」そのものの知名度が低い。

2016年発売のWii U専用ソフト『スターフォックス ガード』以降、新作も出ておらず、今やフォックスたちの姿を拝める作品といえば「スマッシュブラザーズ」シリーズくらいだろう。

もはや主人公のフォックスですら、存在感が消えかかっている状況。その仲間であるファルコが、スマブラファンの子どもたちに認知されているとは考えにくい。

ただ「スマッシュブラザーズ」における性能としては、必殺技の出が早いうえジャンプ力もトップクラスを誇るため、重宝するプレイヤーも多いだろう。

<その3>ダックハント

ファイター番号59の『ダックハント』は、犬と鴨、そして画面外にいる“銃を撃つ人”のトリオ。

元ネタは、1984年に発売されたファミリーコンピュータ用のガンシューティングゲーム「ダックハント」だ。

オリジナルの「ダックハント」は画面に現れる照準を操作し、ダック(鴨)やクレーなどの標的を撃ちまくるというゲーム。

撃ち取った鴨を回収するのが犬の役割で、1匹も撃ち落とせなかった場合は、腹立たしい笑い顔でプレイヤーを馬鹿にしてくる。

…と、ゲームの主人公でもないうえ、発売日もかなり昔とあって、今や彼らが何のキャラクターなのか知らない人も少なくない。

ただ、ところ変わってアメリカでは非常に知名度が高く、2015年公開の映画『ピクセル』でも「ダックハント」のキャラクターがカメオ出演しているほど。

登場シーンはわずか数秒だが、《一瞬だけ登場したダックハントがめちゃくちゃかわいかった》《1番の見どころはダックハントのカメオ出演!》などとファンを喜ばせていた。

ちなみにゲームソフトの売上本数は全世界で2,800万本以上と言われているため、むしろ国内での知名度が低すぎることがおかしいのだろう。

どんなキャラクターにも、それぞれ独自のバックグラウンドが存在するもの。5周年を迎える今、あらためて“知らないキャラ”たちに目を向けてあげてほしい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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