『シン・仮面ライダー』劇場が“おっさん”だらけ? 観客層に大きな偏りが…

(C)Roman Samborskyi / Shutterstock 

3月18日より全国で公開が始まった劇場版『シン・仮面ライダー』。ネット上でも何かと話題を呼ぶ同作だが、その盛り上がりは〝おじさん世代〟によるものだったようだ。

『シン・仮面ライダー』は『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』など、数々の「シン」シリーズを手がけてきた庵野秀明氏が脚本・監督を務める作品。

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人気特撮『仮面ライダー』シリーズの生誕50周年記念作品としてリブートされたもので、出演者には俳優の池松壮亮や浜辺美波、柄本佑などが名を連ねている。

「ストーリーも従来の『仮面ライダー』シリーズとは異なり、子どものための特撮ではなく大人向けの内容でした。

また戦闘も、より〝リアル重視〟で描かれており、血しぶきが飛び交う激しいアクションも登場します。中には怪人の手足を切る、少女を改造手術する…といったグロテスクな描写も。

そんな作風のせいか、劇場の来客層には〝大きな偏り〟が生まれているようです」(映画ライター)

原因は『シン・ウルトラマン』のせい?

公開当日は多くの人が劇場に足を運んでいたものの、その大半が男性客だった様子。特に中年のおじさんが多かったようで、ネット上には《シン・仮面ライダー、おっさんしかおらんくて草》《おっさんの1人客ばっかで、男性率9割以上》《女性客が100人中3人くらいだった。こんなに偏るのか(笑)》《女性客いるんだ!と思ったら別の映画見に来てた人だった。中に入ったら中年から初老の男性しかいなかった》《観客の9割は男性客で、それこそ女性客は2、3人くらいしかいない》《圧倒的な女性客の少なさ。「ポルノは観たくない」という真っ当な反応だろうね》などの目撃情報が多数見受けられた。

「そもそも『仮面ライダー』は男性ファンが多いコンテンツなので、女性客が少ないのも頷ける結果のように思えます。

しかしその背景には、昨年公開された『シン・ウルトラマン』の〝セクハラ描写〟が少なからず関係している可能性も…。監督は違えど、同作もまた庵野氏が企画・脚本として携わった作品で、作中には俳優・長澤まさみをやたらローアングルから捉えたり、彼女の匂いを斎藤工が必要以上に嗅いだりと、性的搾取ともいえるような場面が数多く登場しました。

舞台挨拶では〝女性も楽しめる〟などと謳っていた『シン・仮面ライダー』ですが、思っていた以上に『シン・ウルトラマン』の一件が尾を引きずり、客層に偏りが出てしまったのかもしれません」(同・ライター)

ちなみに3月17日から公開された『Snow Man』目黒蓮主演の映画『わたしの幸せな結婚』は、女性客で溢れかえっていた様子。「シン・仮面ライダー」もイケメン俳優やジャニーズの力を借りれば女性人気を獲得できたかもしれないが、そうしなかったのはやはり作品のことを第一に考えていたからだろう。

庵野氏もはじめから女性客のことはさほど眼中になかったのかもしれない。

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