『どうする家康』の致命的な問題! 人間関係がすべて“回想”頼り

有村架純 

有村架純 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

『嵐』松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』第11話が3月19日に放送され、回想シーンの多さに辟易する声が殺到している。

松本が演じるのは、国と家族を失った孤独な少年・竹千代(=元康、家康)。弱小国の主として生きる運命を受け入れ、乱世に飛び込んでいくストーリーを脚本家・古沢良太氏が描いていく。

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第11話では、三河国主となった家康が、遠江にある「引間城」に兵を進めることになる。

引間城といえば、妻の瀬名(有村架純)の親友・田鶴(関水渚)が城主を務めており、彼女の身を案じた瀬名は挙兵をやめるように文を送る。

しかし、今川義元(野村萬斎)への恩を強く感じている田鶴は、ともに育った駿府を捨てて織田信長(岡田准一)側についた家康と瀬名のことがどうしても許せず、駿府を守るために挙兵。

「かかれー!」と血気盛んに家康へ向かって走り出すが、瞬時に討たれてしまうという展開だった。

これまで田鶴の主な出演シーンといえば、今川側の氏真(溝端淳平)に瀬名の裏切りをチクる場面が印象的なだけのチョイ役だったが…。

回想で後付けをしていくスタイル

「第11話では、チョイ役・田鶴の説明を補うように、多くの回想シーンがぶち込まれていました。挙兵する理由になった駿府での楽しい日々をまとめたシーンはすべて回想で済まされていたのです。

そのため視聴者からは、『田鶴と瀬名、こんなにも仲良かったのか…』『こんなに重要な役だとは知らなかった…』などと戸惑う声が続出しました。

本作では、ほかにも類似した演出が多いことから、単発で観た視聴者にもわかるように、後付け回想を入れて、無理やり1話完結で人間関係をまとめる手法をとっているようです」 (芸能ライター)

この手法にネット上では、《数分の回想シーンで瀬名やお田鶴に感情移入できないわ》《瀬名とお田鶴と家康の関係をエモく描きたいなら、幼少期をちゃんと描くべきだったかも》《回想が多いと辛い…ついていけない…実はこんなことが…じゃなくて、エピソードを積み重ねてくれ》など、感情移入できないと不満を漏らす声が多くあがっている。

ほかのドラマとは違ってせっかく丸1年放送できるのだから、核となる人間関係はしっかり描いてほしいと願うのは贅沢なのだろうか…。

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