「57歳結婚」浅野ゆう子の若き日のセクシー姿が拝める医療映画

作品目『白い野望』

東映/1986年
監督/出目昌伸
出演/草刈正雄、十朱幸代、浅野ゆう子、佐藤慶、神山繁ほか

正月早々、女優の浅野ゆう子が2017年末に結婚したと発表した。相手は同世代の一般男性で、浅野は還暦間近にして初婚! 浅野といえば、14年にそれまで7年間交際し“事実婚”状態だった俳優の田宮五郎(享年47)を亡くした。クモ膜下出血で倒れた彼を献身的に支えたことも報じられたものだ。田宮に殉じるようにして、もう結婚しないのかとも思われたが、悲しみを乗り越え、別の男性と添い遂げたことは中年世代を元気づけたとか。

浅野の代表作といえば、テレビでは1988年に浅野温子と“W浅野”で話題沸騰したトレンディードラマ『抱きしめたい!』という金看板がある。ボクも毎週のように見ていたっけ。浅野の『だしょう(でしょう)』のキメゼリフが印象に残っている。だが、映画では代表作といえるものがないのが衆目の一致するところ。とはいえ、個人的に結婚を祝して、彼女の出演作で選ぶとこの映画でどうか。

 

天才ドクターに色仕掛けで迫る役の浅野

天才的な腕前を持つエリート脳外科医の野望と挫折を、権力闘争と陰謀が渦巻く東京の巨大国立病院を舞台に描く社会派医療サスペンスで、主演は草刈正雄…というと近年超人気の『ドクターX』を想起する。そういえば、草刈はその最新シーズンで、医療界のトップを演じていたなあ。こちらは30年以上前の草刈の若き日となる。

ヒロイン筆頭は十朱幸代で、草刈に信頼を寄せる主任ナースだ。一方、浅野は1986年作だから、まだ『抱きしめたい!』で一世を風靡する前の出演作のせいか、二番手の扱い。巨額の研究開発費をかけた新薬に社運を賭ける製薬会社の美人プロパーで、この天才ドクターにハニートラップというか、枕営業というか、要するに色仕掛けで近づく役だった。

彼女は化粧品のCMの水着姿が話題になったように、抜群のプロポーションが売りのときもあっただけに、それを生かしての起用とも言えた。オカシイのが、人を寄せ付けないタイプのこの天才ドクターが彼女を軽くあしらうときの『いい体しているな。整形か?』みたいな台詞に浅野が思い切りクサるくだり。

『ドクターX』の大ヒット以来、医療ドラマが花盛りだが、昭和のころなら何と言っても医学界の内幕を暴いた映画『白い巨塔』(1966年)が代表格だろう。主演は田宮二郎で、映画だけでなくテレビ版でも1978年に演じている。だが、1978年暮れに衝撃の猟銃自殺。その田宮の息子が、浅野の“内縁の夫”だった前出の田宮五郎だった。医学ドラマを通じ、浅野を中心軸に何だか奇しき因縁を感じてしまうね。

(映画評論家/秋本鉄次)

 

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