『夕暮れに』『星降る夜に』はなぜ失敗した?『silent』と差がついた理由

永瀬廉  広瀬すず 

永瀬廉  広瀬すず 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

今期、放送された広瀬すず主演のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)と、吉高由里子主演のドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)が、どちらもコケてしまったようだ。

『夕暮れに、手をつなぐ』は、世帯平均視聴率は初回8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)でスタートしたものの、第2話で6.6%に下落。その後も数字を戻すことができず、一時は5%台に突入。最終回も6.4%と振るわなかった。

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『星降る夜に』は7%台で推移。最後まで特に話題になることもなく終わってしまった。

「どちらも若者の恋模様を描く恋愛ドラマだったのですが、視聴者から〝ズレ〟を指摘されることが多数ありました。共感性が重要な恋愛ドラマで、ズレを指摘されるのは致命的です。

なんせ、前クールに大ヒットした恋愛ドラマ『silent』(フジテレビ系)は、〝共感ドラマ〟としてバズりしましたからね」(芸能記者)

そもそも無理があるドラマだった?

だがしかし、『夕暮れに、手をつなぐ』と『星降る夜に』が視聴者とズレてしまうことは、当然の結果だったという。

「『夕暮れに、手をつなぐ』の脚本家・北川悦吏子氏は61歳。『星降る夜に』の脚本家・大石静氏は71歳。

2人は恋愛ドラマの名手として実績は抜群ですが、さすがに今どきの若者の恋愛模様を描くことは無理があったのでしょう。

『silent』の脚本家・生方美久氏がまだ29歳ということを考えると、さらに『夕暮れに、手をつなぐ』と『星降る夜に』が、そもそも無理のある企画だったのかわかります。

『夕暮れに』は、若者カルチャーを必死に取り入れようとしているおじさんっぽい、『星降る夜に』は、セクハラや下ネタなど時代遅れのノリで空気を凍らせるおじさんっぽい雰囲気がありました」(同・記者)

地上波ドラマは、能力があっても新人が任されるケースは少ないという。そんなテレビ局の年功序列な古い体質が、作品にモロに悪影響を及ぼしてしまったようだ。

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