ジャンプ中堅漫画が“ハガレン”パクリ疑惑で炎上!「敬意を感じられない」

ジャンプ中堅漫画が“ハガレン”パクリ疑惑で炎上!「敬意を感じられない」

ジャンプ中堅漫画が“ハガレン”パクリ疑惑で炎上!「敬意を感じられない」 (C)PIXTA

今年4月からTVアニメ化が予定されている人気漫画『マッシュル-MASHLE-』が、パクリ疑惑で物議を醸している。

3月20日発売の『週刊少年ジャンプ』16号に掲載された最新話で、『鋼の錬金術師』そっくりな展開が描かれていたのだ。

「真理の扉」を髣髴とさせる展開

「マッシュル」は、魔法が存在する世界を舞台として、己の筋肉だけで戦うマッシュ・バーンデッドの活躍を描いたファンタジーバトル漫画。ここ最近のエピソードでは、作中最大の敵とされる「無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)」との戦いが勃発していた。

そして最新話にあたる第148話『マッシュ・バーンデッドと対価の扉』では、イノセント・ゼロの攻撃を受けて生死をさまようマッシュの姿が描かれている。

マッシュが真っ白な空間で目を覚ますと、目の前に大きな扉が。扉の名前は「対価の扉」らしく、その番人はマッシュにとって“一番大切なもの”と引き換えに、一時的に命を与えると提案するのだった。

さらには扉の中から無数の黒い手が伸びていき、マッシュを無理やり暗闇へと引きずり込んでいく──。

ネーミングからも分かるように、この展開は明らかに「鋼の錬金術師」のパロディだろう。

「鋼の錬金術師」には「真理の扉」というものが登場し、禁忌を犯した錬金術師が“等価交換”の法則を強いられる展開があった。

無数の手によって扉の中へと引きずり込まれるシーンも存在しており、見比べるとそっくりな構図となっている。

アニメ化直前に思わぬ形で炎上…

もちろん、パロディ自体はまっとうな表現手法なのだが、SNS上では《マッシュルのパクリ雑じゃない? 元ネタへの敬意を感じられない》《何一つリスペクトを感じられないのでパクリですね》《最高のシーンをネタに使ってきやがった…》と手厳しい意見が続出していた。

さらに過激派のハガレンファンからは、《同人誌でやる分には構わないけど、これが少年ジャンプに載っていることが信じられない》《これをオマージュとは呼びたく無い》とまで言われてしまっている。

どうやらパロディだけならまだしも、ギャグ展開に回収されているところが、リスペクト精神の欠如と捉えられたようだ。「真理の扉」は「鋼の錬金術師」の中でも重要な意味をもっているため、軽々しい扱いが逆鱗に触れてしまったのだろう。

「マッシュル」は連載が始まった当初から、積極的にパロディを使ってきた作品。そもそも舞台設定からして『ハリー・ポッター』シリーズを明らかに意識しており、“ドゥエロ”というクィディッチさながらのスポーツや、3つの寮に生徒を分けるユニコーンなどが存在した。

また、コミカルなノリで敵を殴り倒す展開も、『ワンパンマン』のサイタマに近い要素を感じられる。

アニメ化をきっかけに、そうしたパロディの数々があらためて議論を呼ぶことになるかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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