志田未来 （C）まいじつ　

女優の志田未来が、3月26日放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』第12話に出演。視聴者絶賛の好演を見せたのだが、制作陣へのブーイングが飛び交っている。

今回初登場の志田が演じたのは、今川氏真（溝端淳平）の妻・糸。小田原の北条氏康の娘で、氏真とは政略結婚だが正室として支え、見守っている。

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第12話では、兄弟同然に育った氏真と家康（松本潤）が直接対決。氏真のことを「兄」と慕う家康だが、氏真はそれ以上に嫉妬の感情のほうが大きかった。

氏真にとって父・今川義元（野村萬斎）が武将として買っていたのも、密かに想いを寄せていた瀬名（有村架純）が嫁いだのも家康だったからだ。氏真の八つ当たりは、いつも糸に向かっていた。

そんななか、武田信玄（阿部寛）に攻め込まれ、家臣にも見限られた氏真は、駿河・今川館を捨てることに。

「父上も誰も認めなかった。誰もわしのことを…！」と自害しようするが、そこで糸が実は義元は氏真を高く評価していたという〝真の思い〟を伝える。

その思いを聞いて自害を思いとどまった氏真は、敗戦を認め、糸とともに北条に身を寄せることを決意するのだった。

「時系列を普通にして話を進めていれば…」

「これほど重要な役回りを担った糸ですが、なぜか今回が初登場。政略結婚したことも、ひたむきに支えてきた姿も〝すべて回想〟で済まされたため、視聴者の感情は揺さぶられませんでしたね。

実際にネット上でも、志田さんの演技を絶賛する声があがる一方で、回想シーンに対して《回想じゃなくて、ここら辺が2話とかじゃダメだったの？》《毎回回想入れるくらいなら、時系列を普通にして話を進めればいいのに…》などと惜しむ声があがっています」（芸能ライター）

重要人物のエピソードでさえ、回想を多用して1話完結型で済ます。

制作陣は大河ドラマの新たなスタイルを確立しようとしているのだろうか。