長澤まさみ&松山ケンイチですら霞む? 映画『ロストケア』で評価された俳優

(C)Denis Makarenko / Shutterstock 

松山ケンイチと長澤まさみの初共演映画『ロストケア』が、軒並み高評価を得ている。3月24日に公開されるや否や、絶賛の声が後を絶たない。

映画は『第16回日本ミステリー文学大賞新人賞』を受賞した小説家・葉真中顕のデビュー作を映像化。介護士でありながら多くの老人の命を奪った連続殺人犯・斯波宗典(松山)と、事件を担当する検事・大友秀美(長澤)の対峙を描いた社会派エンターテインメント作品だ。

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「監督を務めるのは、『こんな夜更けにバナナかよ』や『そして、バトンは渡された』の前田哲監督。松山と長澤の他にも、鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明といった実力派俳優が勢ぞろい。そんな豪華キャストによって、家族のあり方や人の尊厳ついてなど、介護業界の闇が描かれます。自分の信念に従って犯行を重ねる殺人犯と、法の名のもとに彼を裁こうとする検事の、互いの正義をかけたバトルはまさに圧巻」(映画ライター)

高評価の嵐! 陰の功労者の存在も…

センシティブな問題に真っ正面から切り込んだ映画は、上映館数230で中規模ながらも、3月27日発表の「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)で初登場6位に。映画情報サイト『映画.com』でも、星4つの高評価を獲得している。

劇場へ足を運んだ人からも絶賛の声が続出中だ。

俳優陣の演技力も相まって感情移入してしまう人も多く、《途中からガチでしんどくなった。胸が詰まるというか、胃や心臓をグッと握られるような。本当にリアルに感じてしまって凄い作品》《途中から心臓が苦しくなるシーンが…。介護のこと、ちょっとだけ分かるから余計に…》《社会派ドラマとサスペンスが絶妙のバランスで配分された必見作》《現実を突きつけられ、ずっと辛い。見てられないけど、今の日本の「見たくないもの」だから見なくちゃいけない》《本当に「救い」が必要な人は誰なのか。本当に辛い物語でした》などのコメントが寄せられていた。

また出演陣の中で注目を集めたのは、宗典の父・斯波正作を演じた柄本明だった。

彼の演技は鑑賞者から《柄本明さん、松山ケンイチさんの親子のシーンは本当圧巻の演技で涙腺崩壊》《真に迫る演技は鳥肌もの》《松ケンもまさみもリアルだったけど柄本さんが全部持っていった。比にならないな》《凄まじすぎた。あの演技を観るために『ロストケア』を観に行っていいレベル》と絶賛されている。

「柄本家は息子の佑や時生もドラマや映画に引っ張りだこですし、佑の妻・安藤サクラも冬の覇権ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)でヒロインを熱演していました。今年はさらに柄本ファミリーが活躍する場面が見られそうです」(同・ライター)

ランキング上位にはアニメ映画が君臨しているが、その影に埋もれるにはもったいないくらいの良作といえるだろう。

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