朝ドラ『らんまん』差別ネタのオンパレードにビックリ「配慮が欲しかった」

神木隆之介 

神木隆之介 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

4月から放送スタートした、神木隆之介主演のNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』。第1週の放送を終え、身分差別を含む〝重い内容〟に、「ほっこりシーンもほとんどない」「見ててかなりストレス溜まる」などと苦しむ声があがっている。

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『らんまん』は、日本の植物学の父といわれる、高知県出身の植物学者・牧野富太郎氏をモデルとしたオリジナルストーリー。主人公・槙野万太郎(神木)と、その妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描いた作品だ。

第1週では、幼少期の万太郎(森優理斗)が、家業の酒蔵「峰屋」の次期当主として〝ゴッドマザー〟である祖母・タキ(松坂慶子)から厳しく育てられる様子が放送された。

「タキは万太郎のことを寵愛している一方で、万太郎の姉の綾(太田結乃)といった〝万太郎以外〟の人間に厳しくあたるタイプ。女手一つで酒蔵を切り盛りしているプライドがあるためか、分家に対しても『所詮分家じゃ! はっきり言うちょく。おまんらがいくら束になろうが、万太郎1人にはかなわん!』と宣言するなど、かなり身分差別が激しいのです」(芸能ライター)

「土佐の身分・差別の厳しさを正面から…」

身分差別ネタについては、そのほかにも、万太郎が庶民の子どもと遊ぼうとすると、息子・竹雄(井上涼太)がそれを止めるなどのシーンがあった。

また7日の放送では、万太郎の母・ヒサ(広末涼子)が息を引き取る際、万太郎にだけ最期の言葉を残したにも関わらず、綾には一切ナシ。真面目な綾は酒蔵の仕事を大事に思っている一方で、〝女性はけがれているから〟という言い伝えが理由で、蔵人たちからバイ菌のように扱われるシーンもあった。

こうした差別表現が多分に含まれるストーリーに、ネット上では《初週からなかなか重いな…》《今から150年以上も前の日本の話だから仕方がないのだろうけど、現代で放送するのならセリフに配慮が欲しかった》《土佐の身分・差別の厳しさを正面から描いている》《今のところ重い感じですね。朝は明るい感じがいいなぁ》《ほっこりシーンもほとんどない、重いなあ》《身分格差と男女格差でドカドカ殴ってくるじゃん…》などと、しんどさを感じる声が多くあがっている。

とはいえ、歴史ドラマでウソを描くのもおかしい。これが批判されるようになったら、いよいよ創作の世界はおしまいだ。

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