サンリオキャラクター大賞は出来レース?『JO1』キャラが5位にランクイン

(C)wavebreakmedia / Shutterstock

今年で38回目となる『サンリオキャラクター大賞』が4月11日からスタートし、13日に初日速報で上位10位が発表された。

同賞は、サンリオの月刊紙『いちご新聞』で1986年にスタート。今年は450以上のサンリオキャラクターの中から選ばれた90キャラクターがエントリーし、 ネットやサンリオショップなどからの投票数により順位が決定する。

【関連】『和牛』炎上!“サンリオ”イベントMCが大不評「邪魔すぎ」「嫌いになった」 ほか

過去3年はシナモロールが1位を獲得しており、今年は初の4連覇が達成されるか注目が集まっている。初日速報では1位に3連覇中のシナモロール、2位は3年連続2位のポムポムプリンがランクインし、まずは順当な滑り出しとなった。

そんな中、6位のハローキティや、8位のマイメロディなど、サンリオの看板人気キャラを差し置き、〝JOCHUM(ジェオチャム)〟が5位に飛び込んだことが、サンリオファンの間で物議を醸しているのだ。

サンリオにも組織票文化が…?

「JOCHUMは昨年6月から始動したグローバルボーイズグループ『JO1』とサンリオが開発した、11人組のキャラクターチーム。まだ歴の浅いキャラクターで、いきなり上位にランクインするのは通常なら考えられません。JO1ファンが多く投票しているのでしょう。

今年は歌手のAdoとコラボしたアドローザトルマリィや、倉木麻衣とコラボしたマイマイ、『モーニング娘。』とコラボしたカリバディクスなどがエントリーしていますが、初日速報の10位以内には顔を出していません。知名度でいえば、明らかにJOCHUMより上なのですが、不思議ですね」(ネットニュースサイト編集者)

この構造は音楽業界に似ているとの指摘も…。

「音楽チャート『Billboard』や音楽ストリーミングサービス『Spotify』のランキング、YouTubeの再生回数には、〝回し〟文化が根付いています。ユニークユーザーが1人1回再生しているのではなく、ファンが〝回して〟数字を獲得し、特定のアーティストを上位にランクインさせたり、〝○億回再生〟という看板を掲げたりと、アーティストの宣伝活動を担っています。

中にはSNSで専用アカウントを作り、回しのコミット内容を報告し合うことで、連携する人も見受けられます。過去には地域のマスコットキャラクターの人気を決める『ゆるキャラグランプリ』で、VTuberが上位にランクインし、シラケ声が上がったこともあります」(同・編集者)

過去には『X JAPAN』YOSHIKIとハローキティがコラボしたyoshikittyが5年連続でトップ10入りし、サンリオキャラを応援するファンが苦言を呈することもあった。

『AKB48』が大ブレークした当時から、票数=ファンの愛と言われてきた。しかしファン同士のコミュニティでしか成り立たない事柄もあり、今回のように他コミュニティへの〝出張〟が難しい場合もあるようだ。

【あわせて読みたい】