アニメ『推しの子』初回から大盛り上がりも原作ファンは微妙な反応…「ピークはここで終わり」

アニメ『推しの子』初回から大盛り上がりも原作ファンは微妙な反応…「ピークはここで終わり」

アニメ『推しの子』初回から大盛り上がりも原作ファンは微妙な反応…「ピークはここで終わり」 (C)PIXTA

4月12日、ついに幕を開けた今期の覇権候補アニメ『【推しの子】』(TOKYO MXほか)。第1話からTVアニメとしては異例の“90分拡大版”が放送され、ネット上はまさにお祭り騒ぎだ。しかしこの先の展開を知る原作ファンからは、意外な反応も上がっているという。

※「推しの子」第1話の内容に触れています

同作は、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の作者・赤坂アカと『クズの本懐』の横槍メンゴがタッグを組んだ人気漫画が原作。“推し”アイドルの子どもに転生するという転生モノに、芸能界の闇とサスペンス要素を組み合わせた異色のストーリーになっている。

今回放送された第1話では、産婦人科医のゴローが伝説的なアイドル・星野アイの子ども、星野愛久愛海(以下、アクア)に転生する展開が描かれた。

前半はアイとの日常生活がメインとなり、明るい雰囲気で進むものの、後半で雰囲気が急変。アイが突如ファンに刺され死亡してしまうという、衝撃的な展開を迎える。

アクアはアイを刺したファンの裏に真犯人がいることを突き止めると、復讐を胸に誓うのだった──。

「推しの子」は放送前から国内外で期待を寄せられていたが、アニメ化によって見事人気が爆発。クオリティの高さやラストシーンの絶大なインパクトから、ツイッターの世界トレンドで1位を獲得するほどの盛り上がりを見せた。

さらに放映後には、『YOASOBI』が手掛けるOP主題歌『アイドル』のMVも公開。たった1日で約500万回の再生数を記録しており、その勢いを証明している。

2023春の覇権アニメになるか

1話目の話題性では今期のアニメどころか、ここ数年でも例を見ないほどの盛り上がりを見せている「推しの子」。ただ、原作ファンの間では、今回アニメで描かれた内容がピークであり、後は下り坂になるのではないか…という指摘も上がっている。

SNS上では、《1話放送直後の今がピークにならないか心配…》《典型的な1巻がピークの作品なんだよな》《ピーク終わった、もうええ》《アニメでやる分がピーク》《1話がピークだからどれだけ人が離れていくかな》と心配されているようだ。

というのも原作は、芸能界モノとしての展開が前面に押し出されており、真犯人探しはあまり進展が見られない。さらにここ最近は、一部キャラクターの言動がファンの反発を招いてしまうことも多かった。

「推しの子」が掲載されている漫画アプリ『少年ジャンプ+』のコメント欄は、最新話が公開されるたびに大荒れ。同じくコメント欄の荒れ方に定評がある『怪獣8号』や『僕の武器は攻撃力1の針しかない』と並び称されるほどの状況だ。

とはいえ、少なくともアニメ版の第1話はつかみに大成功しており、作画や演出のクオリティも申し分がない。今後も失速せず、覇権の座を獲得してほしいところだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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