『どうする家康』物語がブツ切りの原因は? 豪華キャスト無駄づかいで空回り

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

かねてより視聴者の間で、NHK大河ドラマ『どうする家康』の〝ぶつ切り〟問題が注目を集めてきた。展開が唐突だったり、説明が少なかったりと、さまざまな面で「話にぶつ切り感がある」と指摘されてきたが、その原因は豪華キャスト陣が裏目にあるのかもしれない。

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『嵐』の松本潤が主演の同作は、徳川家康の生涯を新たな視点で描いた作品。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』やドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)などで知られる古沢良太氏が脚本を務めており、松本をはじめ、有村架純や岡田准一、松嶋菜々子、松重豊、北川景子、ムロツヨシなど錚々たるメンバーが脇を固めている。

だが、これだけのキャストを用意しておきながら、ドラマの評判はイマイチだ。

視聴者の間では《演出側が「ストーリーとか覚えなくていいよ! 毎回ぶつ切り演出にしておいたから適当に楽しんで!」って言っているように感じる》《説明が少なすぎ。ある程度予備知識がないと意味不明な感じになる》《話のぶつ切り感が否めない。もっと丁寧で奥深い心理描写を意識してほしい》といった感想が溢れている。

「ストーリーがぶつ切りになってしまうのは、ドラマが売りにしている豪華キャスト陣が原因だという可能性もあります。公式サイトの相関図には、名だたる俳優の顔と名前がずらりと並んでいますが、たった1回しか登場していないキャストも少なくありません。恐らく売れっ子俳優をかき集めすぎたせいで、キャラクターを深堀りする余裕がないのでしょう」(芸能ライター)

実質“1話ゲスト”ばかりでどうする?

例えば、今川義元を演じた野村萬斎は、第1回の放送で早くも討ち死に。第10回『側室をどうする!』でも、渡部豪太演じる飯尾連龍が登場回で死に追いやられる展開を迎え、視聴者から《さすがに退場が早すぎる》《もったない渡部豪太の使い方》とツッコまれていた。

さらに、4月16日に放送された第14回『金ヶ崎でどうする!』では、阿月(伊東蒼)が信長(岡田)に、浅井長政(大貫勇輔)の謀反を伝えるストーリーが描かれたのだが、阿月は40キロの道のりを走った後、力尽きてしまう。

登場しては退場、登場しては退場を繰り返す出演者たちに、《相関図に載ってるレベルの人物が実質1回のゲスト出演ってパターンか、お気の毒に…》《これからも無理やり1話完結でつないで、キャラクターを使い捨てにするスタイルでいくのかな?》といった苦言が寄せられている。

この演出は、「このキャストだから早期退場はないだろう」という視聴者心理を逆手にとったものなのだろうか。

ツッコミどころを探すのも、『どうする家康』の魅力なのだろう。

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