漫画原作ドラマはもう限界?『王様に捧ぐ薬指』『わたしのお嫁くん』がつまらない理由

山田涼介  橋本環奈 

画/彩賀ゆう 山田涼介  橋本環奈  (C)まいじつ

多い時で、1クールのドラマの半分ほどが〝漫画原作〟であったりする。

漫画原作のドラマはここ最近も、『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)、『妻、小学生になる。』(TBS系)、『テセウスの船』(TBS系)などヒットを飛ばしているが、ここに頼りすぎるのは危険だという声も…。

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「現在放送中のプライム帯ドラマで、漫画原作のものは『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)、『わたしのお嫁くん』、『あなたがしてくれなくても』(ともにフジテレビ系)の3本。この中で、ヒットしているドラマはありません」(芸能記者)

それどころか、『王様に捧ぐ薬指』と『わたしのお嫁くん』はあまりにも現実離れしたキャラクターが登場するため、不快だという声が多くあがっている。

「漫画だから許される表現を実写でやると、おかしくなるのは当たり前。かといって、実写で漫画的な表現を抑えれば、原作の良さが消えて、作品の面白みがなくなる。ここら辺は絶妙なさじ加減が要求されるため、能力のないスタッフが集まると、本当にヒドい作品になる」(同・記者)

考察ブームに乗れない実写ドラマ

最近のTBS火曜ドラマが爆死続きなのは、漫画原作ドラマを量産し、ぶっ飛んだ設定をそのまま実写化していることも一因だろう。

「漫画原作ドラマはほかにも、ネット上で簡単にネタバレされることが問題視されています。近年はネット上でファンが〝考察するドラマ〟が流行っていますが、漫画原作は先の展開がすでにわかっているため盛り上がらない。〝考察〟されるドラマはサスペンスに限らず、『silent』(フジテレビ系)のような恋愛ドラマも対象になるので、ラブコメなら実写化してもOKという理屈ではありません」(同)

視聴者がドラマ離れを起こさいためにも、オリジナル脚本で面白いドラマをもっとたくさんつくってほしいものだ。

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