『どうする家康』が抱える炎上リスク! NHKのお粗末なネットリテラシーが地雷を踏む悪寒

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

徳川家康と妻・瀬名のラブラブシーンが続いたかと思えば、織田信長が家康の耳たぶを噛むなどして、「これは戦国の話なのか?」と悪評だらけのNHK大河ドラマ『どうする家康』。百歩譲って「ドラマ(フィクション)ならではの表現」だとしても、この作品にはまだまだ懸念材料が潜んでいる。

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ドラマの公式ツイッターや時代考証者などのSNS運用だ。

「4月16日の第14回で長々と放送された小豆袋の話、あれは江戸時代の創作というのが研究者からも指摘されているのですが、公式ツイッターや脚本家は堂々と〝史実である〟と広言しているんです」(メディアコンサルター)

史実かそうでないか、というのはいささかマニアックな話であるが、知らず知らずのうちにデタラメを吹き込まれる一般の視聴者にしてみれば、たまったものではないだろう。

本来なら、そうした間違いが起きないようにするため、時代考証者というバックアップがいるはず…と思いきや、その時代考証者自身がSNSでの炎上リスクをはらんでいるという。

「ドラマの内容について、ツイッターユーザーが間違った指摘をしてしまうと、時代考証者が引用ツイートして、自分のフォロワーに周知しているのです。間違って批判した方も悪いですが、あれでは大勢から袋叩きに遭いますよね」(前出・コンサルター)

確かにユーザー側の指摘が誤っていれば、時代考証者としてご立腹になるのも仕方ない。

問題はそのやり方で、この時代考証者は「史実で斬り込んでくるのは無謀」と広言して憚らないため、その横柄な態度に眉をしかめるユーザーがいても不思議ではないだろう。

「さすがに庇いきれないと思ったのか、小豆袋の話は完全スルーなんですけどね(笑)。でも、こんな調子じゃ、いつか大きなトラブルが起きてもおかしくないのでは? この時代考証者って、あの呉座勇一氏とお仲間だったので」(前出・コンサルター)

『どうする家康』が抱えるSNS炎上リスク

ネットでは〝呉座騒動〟と揶揄されるトラブルの主役・呉座勇一氏。2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で考証を担当していたかたわら、非公開のツイッター上で女性研究者を誹謗中傷し、その件が明るみに出たため、自主降板に追い込まれている。

そんなこと『どうする家康』とは関係ないじゃないか、と思われるかもしれないが、他ならぬ今年の時代考証者に関わりがあるという。

「呉座騒動がまだ世間に広まる前、『ネットストーカーは、あちこちにいるからね』と発言して炎上したんです。要は呉座氏を擁護して、結果的に被害者を叩いちゃったんですね。そのため後に謝罪へ追い込まれましたが、それは今もツイッター上に残っていて、名前+謝罪+ツイッターで検索すればすぐに出てきますよ」(前出・コンサルター)

確かに、今も残る謝罪文によると、問題の炎上発言は呉座騒動の内容を把握することなく、確認不足で誤ってツイートしたらしい。

つまりは呉座氏の行為についてはキッチリ否定しているわけだが、普段は「史料を確認しろ」というスタンスでツイッターユーザにお叱りの言葉を投げる一方、自身の対応がこの有様では、今後なにか起きるのでは?と懸念されるのも無理ない話であろう。

それにしても、ネットリテラシーが厳しく問われる今の時代に、なぜこのような脇の甘い発言をしてしまったのか。

「ツイッターを見ていれば誰でもわかりますが、この時代考証者さん、今年から教員を辞めて、とある芸能事務所に所属したんですね。〝戦う歴史学者〟と宣言してます。それで必死なのか、普段から『わーい、フォロワーが◯千人増えた~』というノリではしゃいでいまして…過去のツイートを見ると、〝自分の本は売れない〟と自嘲気味に呟いているので、どうにかして売れたいのでしょう。ただ、戦う歴史学者というだけあって、非常に攻撃的なので…」(前出・コンサルター)

戦国時代の著書を数多く出し、その研究成果は高い評価を受けている。だからこそNHKに呼ばれたのであろうが、本来の職務とは関係ないはずのSNSで何かトラブルが起きないことを祈るしかない。

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