『どうする家康』感動シーンが泣けない理由! 家臣団結シーンで脚本の欠点が浮き彫り

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

4月30日放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』第16話で、家康の家臣たちが改めて力を合わせるシーンが展開された。しかし、第1話から登場しているにも関わらず、影が薄いままのキャラたちが結束したところで、視聴者の心は一切動かなかったようだ。

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同作は、『嵐』松本潤が国と家族を失った孤独な少年・竹千代(=元康、家康)を演じ、乱世に飛び込んでいくという王道の戦国時代物語。ドラマ『リーガルハイ』や『コンフィデンスマンJP』(ともにフジテレビ系)で知られる古沢良太氏が脚本を務めている。

第16話では、強敵・武田信玄(阿部寛)との戦いが避けられない状況となり、家康は頭を抱える。というのも、自分が信玄に勝っているところなど全くなく、戦っても勝てないのが見え透いているからだ。

家康は側近の家臣たちを呼んで会議を開く。「わしは武田に何一つ及ばん」と嘆いたが、家臣たちから「その代わりに殿には家臣一同がおります」と励まされ、涙を流すのだった。

「家康の家臣〝三河家臣団〟を演じているのは松重豊、大森南朋、イッセー尾形、山田裕貴、杉野遥亮、小手伸也など、なかなか豪華な面々。彼らが毎週、頼りない家康の尻を叩いています」(芸能記者)

いつまでたってもモブキャラの家臣たち

ほぼ毎週登場して、それなりにセリフ量も多いこの家臣たちだが、なんと揃いも揃って、魅力ゼロのキャラだという。

「彼らのバックボーンがほとんどわからず、心情も大して描写されていないので、もう16話もやっているのに、家臣の誰一人も感情移入できないのです。

そのくせ『どうする家康』では、1話きりで死んでいくキャラクターを掘り下げて長々と時間を使っている。その時間を家臣たちの掘り下げに使えば、今回のシーンも名シーンとなったかもしれないのに」(同・記者)

実際、ネット上では《毎週見てるのに、徳川の重要な家臣の名前やバックグラウンドがさっぱり分からない》《もっと家臣団の描写を丁寧にやって欲しいと思う》といった声があがっている。

「『どうする家康』は、家康がカリスマ性を発揮する物語ではなく、オロオロしながらも個性豊かな仲間たちに支えられていくストーリーだと説明されています。なので、家康にカリスマ性がないのはしょうがない。

しかしその分、家臣たちのことをもっと丁寧に、魅力的に描かないとドラマが破綻する。これではいつまでたっても、主人公の家康が〝モブキャラ〟に指図されているだけ…に見えてしまうのです」(同)

1.5クールも放送して、毎週出ているのに、名前すら覚えられていないキャラのなんと多いことか…。

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