映画料金2000円は安い? 日本と海外を比較してみたら意外な結果が…

(C)Roman Samborskyi / Shutterstock 

映画配給最大手のTOHOシネマズが5月1日、6月からの劇場鑑賞料金値上げを発表した。

TOHOは同日、6月1日からの改訂で、学生・障がい者割引以外の鑑賞料金を100円値上げすると発表。シニアやレイトショー、毎月1日、毎週水曜日といった各種割引も対象となり、一般料金は現行の1,900円から2,000円になる。

【関連】実写映画『東リベ2』滑り出し好調も…後編で観客離れの懸念点 ほか

値上げの理由については、「エネルギー価格の高騰や円安による仕入れコストの上昇」「アルバイト人件費を中心とした運営コスト増や各種設備投資における負担増」とのことだ。

値上げ幅は100円にすぎないが、ついに2,000円の大台に乗ったことで、SNSでは「映画2,000円時代」と大きな話題に。

《もはや贅沢な趣味になってきましたね》《これぞアベノミクスの果実》《景気上がらずに料金がどんどん値上がりしていくってどゆこと?》《気軽に映画も観に行けなくなる》など、阿鼻叫喚となった。

日本の映画料金の高さは世界トップレベル?

さらに話題となったのは、海外と比較した日本の映画鑑賞料金の高さだ。

「日本は30年間も物価や賃金が横ばいの衰退国家として知られていますが、映画料金だけは先進国でトップ5に入る高額。価格だけでいえば本場・アメリカとさほど変わりませんが、向こうは物価・賃金が上昇しているため、映画は安価な娯楽であるのに対し、日本はすっかり、上級国民の趣味になりつつあります」(週刊誌記者)

一方、海外とは単純に比較できないとも…。

「海外の映画料金が1,000円ほどなのは、旧作や平日昼間の上映での話。新作を週末の夜に観ようとすると、18ドル(約2,400円)ほどになります。また、大手シネコンが、ある程度画一的なサービスを提供している日本に比べ、他国は劇場によってかなり差がある。日本の大劇場レベルの快適さだと、3,000円ほどでも珍しくありません」(芸能記者)

いずれにせよ、価格が大台に乗ったことから〝配信待ち〟がさらに増えそうだ。

【あわせて読みたい】