『らんまん』主人公の人生を変えた松坂慶子の名セリフに大反響「心に響く」

神木隆之介

神木隆之介 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

5月2日放送のNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で、女優の松坂慶子が演じるタキの〝痺れる一言〟が話題になっている。

「らんまん」は、日本の植物学の父といわれる、高知県出身の植物学者・牧野富太郎をモデルとしたオリジナルストーリー。主人公・槙野万太郎(神木隆之介)と、妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描く。

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タキは、万太郎の祖母であり、女将として大手蔵元「峰屋」を切り盛りしてきた人物だ。

自由の権利を訴える演説会に参加し、万太郎は警官隊によって収監されてしまう。だが、仲間であった早川逸馬(宮野真守)が「(万太郎は)仲間のわけないが!」と強く主張したおかげで、万太郎は牢から解放された。

逸馬への罪悪感が拭いきれない万太郎は、タキに弱音をこぼす。すると、タキは「おまんは捨てたがじゃ。ほんなら、振り返りな。代わりになにをするかじゃろ」と逸馬への想いを断ち切るようすすめた上、「人は全てを持つことらぁ、できん。なにかを選ぶことはなにかを捨てることじゃ」と諭すのだった。

タキが自分自身にも言い聞かせている?

「タキはこれまで、何度となく老害ムーヴを起こしてきた、言わばストーリーにおけるお邪魔ムシ。視聴者のヘイトもかなり溜まっていたのですが、この一言で一気に挽回したようです」(芸能記者)

峰屋に嫁いできた身であるタキの言葉に、視聴者からは《ついつい、その事を忘れて全部選んで抱えたくなってしまいますね。 (そして辛くもなる) 心に響く言葉でした》《これはタキさんもすでに、万太郎が峰屋を継がないと言い出す事を分かっていて、覚悟を決めている感じだな》などと反響を呼んでいる。

「タキは植物学を学びたいという万太郎に、無理やり『峰屋』を継がせようとしてきました。万太郎の気持ちを〝選ぶ〟ならば、即ち峰屋の当主になってほしいというタキの気持ち〝捨てる〟ということ。タキも自分に言い聞かせているのかもしれませんね」(芸能ライター)

タキの元から万太郎が巣立つシーンは、朝ドラの歴史に残る名シーンとなりそうだ。

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