漫画実写化の悪評を払拭! 小芝風花『波よ聞いてくれ』の成功ポイント

小芝風花 

小芝風花  (C)まいじつ 

俳優の小芝風花が主演を務める、金曜ナイトドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)が好調だ。

今期のドラマも漫画原作の作品が多いものの、原作ファンからの反応は微妙。しかし「波よ聞いてくれ」は小芝の演技力で珍しく人気を博しているようだ。

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ドラマの原作は、『月刊アフタヌーン』で連載中の沙村広明による同名漫画。鼓田ミナレ(小芝)は、彼氏にフラれたうえ、金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をさく裂させる、やさぐれ女だ。

ひょんなことから地元ラジオ局のチーフディレクターに素質を見出され、あれよあれよと深夜ラジオで冠番組を持つことに。持ち前のマシンガントークを生かし、やがてラジオパーソナリティーとしての才能を開花させていく――。

「主演の小芝といえば、これまでさまざまな難しい役どころに挑戦してきました。たとえば『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)では妖怪と暮らしをともにするどん底気弱女子、『トクサツガガガ』(NHK)では特撮をこよなく愛する隠れオタクOL、『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)では優等生の美少女から残念女子に成長したヒロインを演じています。

そんな彼女でも、ミナレほど破天荒で型破りなキャラクターは初めてとのこと。役柄に合わせて人生初の金髪に挑戦し、今までの印象とはまったく異なるようなビジュアルで撮影に臨んでいます」(芸能ライター)

今期の漫画原作ドラマでダントツ?

ドラマ放送前には「セリフ量がとんでもなく、一筋縄ではいかない役」とプレッシャーを感じていたという小芝。だが、蓋を開けてみれば、視聴者からの反応は上々だ。

視聴者からは《小芝風花さんの演技が上手すぎて、ここまで原作に寄せられるのかと感動してしまう》《原作漫画が好きなので観てみたが小芝風花にめちゃハマった》《原作の期待値を裏切らなくていい。小芝風花さんパワーがあってよき!》《原作厨だけど「波よ聞いてくれ」はドラマもおもろい》《脚本、原作、出演者、演技すべてが完璧過ぎてたまらない》など、原作ファンからも絶賛の声が続出している。

「放送時間が金曜よる11時15分からと遅めのため、民放公式テレビ配信サービス『TVer』のお気に入り登録者数は31.7万人ほど。しかし、お気に入り登録者数100万人超え、同じく漫画原作ドラマで今期放送されている『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)や『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)よりも、ネット上の評判が高いのは確か。

これら2作品には、原作の良さを消す演出があるとして不評が集まっていますが、『波よ聞いてくれ』はミナレの再現度の高さが好評を博しています。『波よ聞いてくれ』も原作と違う展開があるのですが、ミナレのキャラクターが合ってるため、違和感なくストーリーを展開できるのでしょう。

それもこれも、原作のウリである怒涛のセリフ量&情報量の多さを、スピードを落とさずに聞き取りやすく視聴者へ届ける小芝の演技力があってこそのこと」(同・ライター)

小芝だけではなく、まどか役を務める声優・平野綾の演技にも絶賛の声が集まっている。

さまざまなドラマへ出演してきた小芝だが、「波よ聞いてくれ」が代表作になるかもしれない。

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